配信する 部屋の 防音は どこまで 必要? 賃貸で できる 音漏れ対策と 進め方の順番
この記事でわかること
防音の 悩みは 「遮音」 「吸音」 「配慮」の 3つに 分けて 考えると 整理しやすいこと 環境省の 資料で 確かめた、 話し声や 夜間の 音に ついての 心がけと、 法的な 規制が ないこと 賃貸で、 お金を かける 前に やる 順番と、 壁に 貼る ときの 原状 回復の注意 足音や BGMなど、 声以外の 音の 考え方と、 配信の 音を きれいに する方法 近所から 言われた ときに、 まずすること
自宅でライブ配信をするとき、「声が隣の部屋や外に聞こえていないか」が気になる方は多いと思います。
防音と聞くと、専用のブースや工事を思い浮かべがちですが、賃貸の部屋ではできることに限りがあります。
この記事では、配信のための防音を、公的な資料で確かめた考え方にもとづいて整理します。
お金や工事をかける前にできること、買い足すときの注意、近所から言われたときの対応までを順に説明します。
- 防音の悩みを「遮音」「吸音」「配慮」に分けて考える方法
- お金をかけずに先にやることの順番
- 賃貸で防音グッズを使うときの、原状回復の注意
- 声以外の音の考え方と、近所から言われたときの対応
この記事は 2026年10月17日 に、環境省の資料「うるさくなっていませんか? 生活騒音」、東京都環境局の「生活騒音」のページ、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」のページ、総務省の公害等調整委員会のページなどで確かめた内容です。
これらの資料は、配信を前提にしたものではなく、一般の生活騒音についての説明です。
音の聞こえ方は、建物の構造や部屋の位置で大きく変わります。
この記事の内容は、一般的な考え方として読んでください。
先に結論です。
環境省の資料によると、生活騒音を直接規制する法律はなく、時間帯への配慮や、音がもれない工夫、近所づきあいが解決の基本だとされています。
賃貸では、「大がかりな防音」の前に、声の大きさ、時間帯、部屋の中での位置を見直すのが現実的です。
防音で解決したいことを3つに分ける

「防音したい」と一口に言っても、悩みの中身はいくつかに分かれます。
分けて考えると、使うものも順番も整理しやすくなります。
| 悩み | 言い方 | 考え方 |
|---|---|---|
| 声が外や隣室に漏れる | 遮音(音を通さない) | 壁・窓・ドアなど、音の通り道をふさぐ。 重くて隙間のないものほど有利とされる |
| 部屋の中で声が響く・反響する | 吸音(音の反射を抑える) | カーペットやカーテンなど、柔らかいものを増やす。 配信の音をきれいにする効果はあるが、外への音漏れを減らす力は小さい |
| 近所の迷惑にならないか不安 | 配慮 | 時間帯、声の大きさ、話す場所を見直す。 お金をかけずにできる |
吸音材を貼れば音が外に漏れなくなる、というわけではありません。
遮音の基本は、JST(科学技術振興機構)の研究成果の紹介に出てくる「質量則」で、音を通しにくくする力は、板の単位面積あたりの重さと音の周波数で決まるとされています。
同じ資料には、高い音は遮りやすいが、低い音を遮るのは極めて難しいとも書かれています。
「防音シート」「吸音パネル」を貼れば静かになる、とは言えません。
音の漏れ方は、建物の構造や、壁の厚さ、隙間の有無で変わります。
買う前に、何を解決したいのか(漏れ・響き・配慮)を決めてください。
まず、どのくらい聞こえているかを確かめる

対策を考える前に、実際にどのくらい聞こえるのかを確かめます。
自分の耳では、配信中の声の大きさは分かりにくいからです。
東京都環境局のページにも、人の話し声でも、時と場合によっては大きな騒音源になると書かれています。
- 配信と同じ姿勢・同じ声の大きさで、数分話す
- 家族や友人に、隣の部屋や廊下、玄関の外で聞いてもらう(頼めない場合は、スマホで録音した音を別の部屋で再生する、という方法もある)
- 聞こえた場所をメモする(隣室側の壁、窓、ドア、玄関など)
- 昼間と夜で、周りの静かさが違うことを意識して、もう一度確かめる
東京都環境局のページには、昼間は気にならなかった音でも、早朝や夜間は周りが静かになるので、うるさく感じることもあると書かれています。
環境省の資料にも、生活騒音は周囲の人との親しさや、自身の心情に影響されるもので、感じ方は人それぞれだと書かれています。
同じ音量でも、時間帯や相手によって受け止め方が違うことを、前提にしておきます。
自治体によっては、騒音計の貸し出しを行っているところがあります。
環境省の資料には、どれくらいの騒音が出ているか知りたい場合は、窓口に問い合わせるよう書かれています。
お金をかけずに、先にやること

環境省の資料は、生活騒音をなくす「5つの気くばり」として、時間帯に配慮する、音がもれない工夫をする、音は小さくする工夫をする、音の小さい機器を選ぶ、ご近所とのおつきあいを大切にする、を挙げています。
配信にあてはめると、次の順番で見直せます。
| 順番 | やること | 根拠・考え方 |
|---|---|---|
| 1 | 配信の時間帯を決める。 早朝と深夜は避ける | 環境省の「時間帯に配慮しましょう」。 夜は周りが静かで、音が目立つ |
| 2 | 窓を閉めて話す | 環境省の資料に、話し声について「窓を開けたまま話さない」とある |
| 3 | 配信する場所を選ぶ。 隣室や共用廊下と接する壁から離れる | 音の通り道から離れるという、一般的な考え方 |
| 4 | マイクを口に近づけて、声を張らない | 近づければ小さな声でも拾いやすい(一般的な使い方)。 声量そのものを抑えられる |
| 5 | BGMやゲーム音は、ヘッドホンで聞く | 環境省の資料に、夜間はヘッドホン・イヤホンを使うよう書かれている |
| 6 | ドアの隙間をふさぐ(隙間テープなど) | 環境省の資料に、ドアの開閉音の対策として隙間テープなどの緩衝材が挙げられている。 音の通り道を減らす考え方に近い |
この順番は、手間と費用が小さいものから並べています。
最初の3つ(時間帯・窓・場所)は、費用がかかりません。
これだけで気にならなくなる場合も少なくありません。
賃貸で防音グッズを使うときの注意

ネットや店で売られている防音・吸音グッズは数が多く、どれが自分の部屋に合うのか分かりにくくなっています。
買い足す前に、効き方と注意を整理します。
| 対策 | 主に効く悩み | 注意 |
|---|---|---|
| 厚手のカーテン | 窓まわりの音、部屋の反響 | 外への音漏れを大きく減らす力は、期待しすぎない |
| カーペット・ラグ | 足音、部屋の反響 | 環境省の資料に、室内の吸音性能を高める例として挙げられている |
| 本棚・家具を壁際に置く | 壁からの音の伝わり方 | 置くだけで壁を傷めない。 転倒しないよう固定は慎重に |
| 吸音パネル・吸音材 | 部屋の中の反響(声のこもり・響き) | 外への音漏れを減らす効果は小さい。 壁に貼る場合は、剥がせるかを確認する |
| 遮音シート・防音パネル | 壁からの音漏れ | 重さ・隙間のなさが性能に関わる。 低い音には効きにくい |
| 簡易ブース・衝立 | 声が広がるのを抑える | マイクの周りの反響を減らす用途が中心。 部屋全体の遮音とは別 |
壁に貼る前に確認する、原状回復
賃貸の部屋では、退去のときに「原状回復」の費用が問題になることがあります。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、「賃借人が借りた当時の状態に戻すことではない」と書いています。
経年変化や、通常の使用による損耗の修繕費用は、賃料に含まれるものとされています。
一方で、通常の使い方の範囲を超える傷や汚れは、借りている人の負担になる場合があります。
防音のために、壁にビスを打つ、強力な接着剤で貼る、壁紙を傷めるといった使い方は、このあたりに関わります。
どこまでが通常の範囲かは、契約書や個別の状況で決まります。
壁や床に手を加える前に、管理会社や大家さんに確認してください。
契約書に特約がある場合もあります。
確認なしに工事をするのは避けて、剥がせるタイプや、置くだけで済む方法から試すと安心です。
声以外の音:足音・BGM・ゲーム音と、配信の音のきれいさ

配信中に出る音は、声だけではありません。
椅子を引く音、足音、ゲームの音、BGMなども、集合住宅では伝わりやすいことがあります。
| 音 | 考え方 |
|---|---|
| 足音・椅子の音 | 環境省の資料に、室内の足音はマットなどを敷いて音を小さくすると書かれている。 椅子の脚にも、柔らかいカバーが使える |
| BGM・ゲーム音 | スピーカーで鳴らすと、低い音が壁や床を伝わりやすい。 ヘッドホンやイヤホンにすると、聞こえる音を大きく減らせる |
| ドアの開け閉め | 乱暴に開け閉めしない。 隙間テープなどの緩衝材をつける |
| 笑い声・大きな反応 | 配信中は声が大きくなりやすい。 自分の癖を録音して確かめる |
配信の音をきれいにするには
近所への配慮と、配信を聞いている人の聞きやすさは、別の話です。
聞きやすさのほうは、部屋の中の反響を減らす吸音が役に立ちます。
声がこもる、響きすぎると感じるときは、カーペットやカーテン、クッションなど、柔らかいものを増やすと変わることがあります。
TikTok LIVE Creator Networksの公式ブログも、配信の前に確認する項目として、音の質を挙げています。
マイクの種類や置き方は、TikTok LIVEのマイクの記事で整理しています。
近所から言われたとき、不安なときの対応

近所から「声が聞こえる」と言われたときは、すぐに対応するのがいちばんです。
環境省の資料の「よくある質問」には、生活騒音で困っているときは、まず当事者間または住宅の管理人に相談するよう書かれています。
各地方公共団体に相談窓口が設けられている場合もある、とされています。
同じ資料には、生活騒音を規制する法律はないものの、市区町村によっては条例で生活騒音への配慮を定めているところがある、とも書かれています。
また、騒音が改善されないと、公害調停になったり、民事訴訟で賠償請求になったりした事例があることも書かれています。
「法律がないから大丈夫」ということにはなりません。
| 場面 | すること |
|---|---|
| 近所や管理人から連絡があった | まず謝って、いつの時間帯の、どの音かを聞く。 配信の時間や場所を見直す |
| 聞こえているか不安 | 家族や友人に聞いてもらう。 管理会社に、遮音についての建物の情報を聞く |
| 解決しない・話し合いが難しい | お住まいの都道府県・市区町村の「公害苦情相談窓口」への相談が案内されている(総務省 公害等調整委員会のページ) |
配信は、続けるほどに、近所との関係の積み重ねが大切になります。
声の大きさや時間帯を整えることは、長く配信を続けるための準備にもなります。
ライバー事務所DUOの場合

ライバー事務所DUOは、TikTok LIVEの提携エージェンシーです(TikTokの「公式」「公認」という意味ではありません)。
配信の環境づくりに関わる点は、次のとおりです。
- ノルマはありません。
違約金もありません。
登録料・レッスン料などの費用もありません。 - DUOとライバーのあいだで、お金のやりとりはありません。
雇用でも業務委託でもありません。
報酬はTikTokが定めていて、TikTokからライバーに直接支払われます。
契約書の内容は、面談で説明します。 - 代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員がライバー経験者です。
- 応募は18歳以上で、LINEから受け付けています。
今の部屋とスマホでどう映るか、どう聞こえるかを、LINEで相談できます。
防音の工事や高い機材を買う前に、まず質問だけしてみる使い方もできます。
よくある質問
Q. 賃貸でも、配信はできますか。
配信そのものに、住まいの種類は関係しません。
ただし、集合住宅では、声や生活音が周りに伝わりやすくなります。
時間帯、声の大きさ、話す場所を整えたうえで、始めてください。
Q. 防音室を作らないと、配信は難しいですか。
確かめた資料には、配信に防音室が必要だという記載はありません。
環境省の資料では、まず時間帯への配慮や、音がもれない工夫、近所づきあいが挙げられています。
本格的な防音対策は、楽器類の例として書かれています。
Q. 夜に配信したいです。気をつけることはありますか。
東京都環境局のページには、昼間は気にならない音でも、夜は周りが静かになるので、うるさく感じることもあると書かれています。
夜に配信する場合は、声の大きさを抑え、窓を閉め、BGMはヘッドホンで聞く、といった工夫が役に立ちます。
Q. 吸音材を貼れば、音漏れは止まりますか。
吸音材は、部屋の中の反響を減らすためのものです。
外への音漏れを大きく減らすには、重さと隙間のなさが関わる遮音が必要です。
効果の大きさは、建物や部屋の条件で変わります。
Q. 壁に防音パネルを貼って、退去のときに問題になりませんか。
国土交通省のガイドラインによると、通常の使用を超える損耗・毀損は、借りている人の負担になる場合があります。
貼り方によっては、壁紙や壁を傷める可能性があります。
貼る前に、管理会社や大家さんに確認してください。
Q. 近所から苦情が出たら、どうすればよいですか。
まず、当事者間または管理人に相談するよう、環境省の資料に書かれています。
相手の話を聞いて、時間帯や場所を見直してください。
解決が難しいときは、お住まいの自治体の公害苦情相談窓口への相談が案内されています。
まとめ
- 防音の悩みは、遮音(漏れ)、吸音(響き)、配慮(時間帯・声の大きさ)に分けて考えます。
- 生活騒音を直接規制する法律はないものの、条例や、近所とのトラブルの事例があるため、配慮が大切です。
- お金をかける前に、時間帯、窓を閉める、場所、マイクの近づけ方、ヘッドホンを見直します。
- 賃貸では、壁に手を加える前に管理会社や大家さんへ確認し、原状回復に気をつけます。
- 吸音材は、配信の音をきれいにするためのもので、外への音漏れを減らす力は小さいと考えます。
防音を考えることは、配信を長く続けるための準備です。
一人で判断するのが不安なときは、DUOにLINEで相談することもできます。
