TikTok LIVE の始め方・稼ぎ方・顔出し配信のコツ

事務所の選び方

TikTokライバー事務所とは?入るメリット・費用・選び方と契約前の確認点

ライバー事務所DUO 編集部(TikTok の公式情報を 2026.10.17 に確認)

この記事でわかること

  • TikTokライバー事務所(エージェンシー)の仕組みと、TikTokとの関係
  • 事務所に入らなくても配信・収益化できるのか
  • 事務所がしてくれること、事務所ごとに違うこと
  • 契約前に確認する8つのこと(費用・報酬・ノルマ・違約金・辞めた後)
  • 募集ページの言葉の読み方と、注意したい勧誘の形、相談先

「TikTok LIVEを始めたら、事務所から声をかけられた」「事務所に入ったほうがいいのか、自分でやるのがいいのか分からない」と迷っている方は多いと思います。
ライバー事務所は数が多く、書いてある条件も事務所ごとに違います。
入ってから「思っていたのと違った」とならないために、仕組みと確認点を先に知っておくことが大切です。

この記事では、TikTokの公式ページに書かれていることと、事務所ごとに違うことを分けて説明します。
事務所とは何か、入らなくても配信や収益化はできるのか、事務所がすること、契約の前に確かめることの順に進めます。
最後に、ライバー事務所DUOの場合も、事実だけを短く書きます。

この記事は 2026年10月17日 に TikTok LIVE Creator Networks(日本語)、TikTok LIVE Backstage の解説ページ、TikTok LIVE の収益化条件のページ、公正取引委員会・国民生活センター・消費者庁の公式ページで確かめた内容です。
TikTokの仕組みは変わることがあります。
契約や応募の前には、最新の公式ページもあわせて見てください。

TikTokライバー事務所とは

明るい部屋でスマホを見ながら、ノートに気になる点を書き出している20代の女性

ライバー事務所は、TikTok LIVEで配信する人(ライバー)を支える会社のことです。
TikTokの公式ページでは「エージェンシー」または「Creator Network(クリエイターネットワーク)」と呼ばれています。
TikTokは日本語の公式ページで、エージェンシーを「クリエイターの獲得と育成を行うビジネスパートナー」と説明しています。

エージェンシーは、TikTokが用意した運営用のツール「LIVE Backstage(ライブ バックステージ)」を使います。
LIVE Backstageは、エージェンシーとその担当者だけが使えるもので、ライバー個人は使えません。
所属ライバーの管理、配信の予定や参加状況の確認、ダイヤモンドや配信時間などの数字の確認、ランキングイベントへの参加などができると、TikTokは説明しています。

言葉意味
ライバー事務所一般的な呼び方。
この記事では、TikTok LIVEを扱う事務所のことを指します
エージェンシー/Creator NetworkTikTokの公式ページでの呼び方。
TikTok LIVEの承認を受けて、運営ツールを使える事業者です
LIVE Backstageエージェンシー向けの運営ツール。
ライバー個人は使えません
LIVE Centerライバー本人が使うアプリ内の画面。
エージェンシーに入るときの招待コードもここで出します
ダイヤモンドギフトを受け取ると集まるTikTok LIVEの単位。
報酬の対象になりうるとされています

エージェンシーになるには、TikTokの審査がある

TikTokの日本語の公式ページによると、エージェンシーが参加を申し込むときは、設立や登記の証明書、株主の情報、主な経営者の情報を出します。
審査の結果は、通常5〜7営業日以内にメールで届くと案内されています。
つまり、承認されたエージェンシーは、会社としての情報をTikTokに出して審査を受けた事業者です。

ライバーが事務所に所属するまでの流れ

TikTokの案内では、ライバーが事務所に入る手順は次のとおりです。
どの段階でも、最後に内容を見て承諾するのはライバー本人です。

  1. ライバーがアプリの「設定とプライバシー」→「クリエイターツール」→「LIVE Center」→「Agency Center」で、招待コードを出す。
  2. 事務所の担当者が、そのコードを使って招待を送る。
  3. ライバーが招待の内容を読み、承諾すると所属になる。

承諾するまでは所属になりません。
事務所とのやりとりが先に進んでいても、契約の内容に納得できなければ、承諾しなくて構いません。

TikTok LIVE以外のアプリの事務所とは、仕組みが違う

「ライバー事務所」という言葉は、TikTok LIVEだけでなく、ほかのライブ配信アプリの事務所にも使われます。
ただ、事務所の制度や、事務所に入るための条件、年齢の決まりは、アプリごとに違います。
この記事で書いているのは、TikTok LIVEの公式ページに書かれている仕組みです。
ほかのアプリの事務所の話と混ぜて読まないようにしてください。

複数のアプリを扱う事務所もあります。
その場合は、TikTok LIVEについて、費用・報酬・ノルマ・契約の条件が、ほかのアプリと同じなのか、別なのかを聞いておくと安心です。

個人で配信する場合との違い

TikTok LIVEは、事務所に入らなくても、個人のアカウントで配信できます。
事務所に所属した場合も、配信するのは自分のアカウントで、ギフトやダイヤモンドの仕組みはTikTokのものです。
違いが出るのは、配信の外側にあたる、相談相手・情報・サポートの部分です。

個人で配信事務所に所属して配信
アカウント自分のアカウント自分のアカウント。
所属の手続きをする
ギフト・ダイヤモンドの仕組みTikTokの決まりTikTokの決まり(所属しても変わらない)
相談相手自分で探す事務所の担当者に相談できる(範囲は事務所による)
契約TikTokの利用規約・ガイドラインTikTokの規約に加えて、事務所との契約
費用・取り分事務所への支払いはない事務所によって違う。
契約書で確かめる

「公式事務所」「TikTok公認」と書かれていたら
TikTokの公式ページには、エージェンシーは「TikTok上で自らの名義により事業を行う独立した第三者事業者」で、TikTokはその事業や行為を推奨・後援せず、責任も負わない、という断り書きがあります。
そのため、事務所が自分から「TikTok公式」を名乗っている場合は、何を根拠にそう言っているのかを面談で聞いてください。
このメディアでも、提携している事務所は「TikTok LIVEの提携エージェンシー」と書きます。

あわせて読みたいTikTokエージェンシーとは?提携・公式の違いと、所属の手順・選び方

事務所に入らなくても配信・収益化はできる?

窓際の机でスマホを横向きに立てて、一人で配信の準備をしている20代の男性

結論から言うと、TikTokの公式ページに書かれている収益化の条件に、事務所への所属は入っていません。
「事務所に入らないと稼げない」という説明は、公式の説明とは合いません。

TikTokの「TikTok LIVEの収益化条件」のページ(2026年6月23日掲載)には、次の内容が書かれています。
このページには、フォロワー数など、具体的な数字は年齢のほかには載っていません。

条件公式ページの内容
年齢18歳以上(韓国では19歳以上)
地域LIVEギフトが使える国・地域に住んでいること
アカウントの状態ルールとコミュニティガイドラインを守っていること。
繰り返し違反するアカウントは対象外になることがある
LIVEの資格LIVEを始める資格があり、LIVEギフトを使える状態であること。
具体的な基準は書かれていない
エンゲージメント人為的・誤解を招く方法で数字を増やすと、資格に影響することがある
事務所への所属条件としては書かれていない

LIVEを配信するためのフォロワー数について、TikTokのヘルプ「TikTok LIVEとは?」には「フォロワーが1,000人以上である(地域によって異なる場合があります)」と書かれています(2026年10月17日に確認)。
LIVE Creator Networksの公式ブログには人数の記載がなく、「フォロワー要件」とだけあります。
ネット上の記事には「50人」など食い違う数字も出ているため、日本でいま自分が配信できるかどうかは、アプリの「LIVE」ボタンや「あなたのLIVEアクセス」で確かめてください。
DUOの場合は、所属するとDUOから配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。仕組みの詳細は、面談で説明します。

個人で始めるときの流れ

TikTokの「LIVEアクセスを取得する方法」のページ(2026年9月29日掲載)には、パソコン向けの配信ツール「TikTok LIVE Studio」でアクセスを取得する流れが書かれています。
スマホアプリでの配信とは画面が違いますが、LIVEの資格がどういう扱いなのかを知る参考になります。

  1. LIVE Studioの右上から「あなたのLIVEアクセス」を開き、いまの状態と申請の方法を確かめる。
  2. 条件を満たしていれば「アクセスを取得」を選んで申請する。
  3. 活動が少ない場合や、ほかのプラットフォームから移ってきた場合は、専用の申請ページからフォームを送る。
    TikTokが審査して、結果を知らせる。
  4. アクセスが付いたあとも、コミュニティガイドラインを守り、定期的に配信を続ける。

ページには、具体的な基準の数字は書かれていません。
アクセスの期間は人によって異なる場合がある、とも書かれています。

事務所に入る意味は、サポートの中身で決まります
収益化の条件に所属は入っていないので、事務所に入る意味は「何を手伝ってもらえるか」にあります。
次の章で、事務所がすることと、事務所ごとに違うことを整理します。

事務所がしてくれること・事務所ごとに違うこと

私服のマネージャーの男性が、テーブルで女性と配信の予定表を一緒に見ている

事務所がすることは、大きく2つに分けて考えると整理しやすくなります。
ひとつは、TikTokの仕組みの上で、エージェンシーとして行えること。
もうひとつは、事務所が独自にやっているサポートです。

TikTokの仕組みの上で、エージェンシーが行えること

TikTokのLIVE Backstageの解説ページ(2026年6月29日掲載)では、エージェンシーができることとして次の内容が挙げられています。

できることライバーにとっての意味
クリエイターの運営受け入れの手続きや、配信の状況の見守り、グループ分けなどをしてもらえる
LIVEの計画配信の予定を立てたり、参加状況を確認したりする
パフォーマンスの確認ライバー単位・チーム単位の数字をもとに、話し合える
キャンペーンへの参加地域別のランキングイベントなどに参加する。
順位は収益や配信の活動などで決まる
トラフィックの支援ツールフレアカードやプロモートクーポンをライバーに割り当てる。
資格の基準を満たす必要がある

この表にあるのは、TikTokが公式に案内している範囲です。
ボーナスや支払いの扱いについては、このページには書かれていません。

お金の流れを、順番に整理する

事務所の説明を聞くとき、お金の話がどこの話なのかを区別できると、混乱しにくくなります。
TikTokの公式ページに書かれているのは、次の部分までです。

順番内容決めるのは
1視聴者がTikTokコインを買って、ギフトを送るTikTok
2ライバーが、受け取ったギフトに応じたダイヤモンドを集めるTikTok
3ダイヤモンドが、プラットフォームの方針と条件に沿って、報酬の対象になりうるTikTok
4ライバーが受け取るTikTokの決まりと、事務所との契約

TikTokの公式ページには、コインとダイヤモンドの換算や、報酬の金額、支払いの時期の数字は書かれていません(2026年10月17日確認)。
そのため、「1ダイヤモンドは何円」といった数字は、この記事では書きません。
事務所が「還元率」などの数字を示してきたときは、何を基準にした数字なのかを聞いてください。

事務所が独自にやっていること

配信の始め方の相談、機材や部屋の映り方の助言、トラブルのときの相談先、税金の相談先の紹介などは、TikTokの公式な決まりではなく、事務所ごとのサポートです。
事務所によって、あるものとないものがあります。
募集ページに「サポート充実」とだけ書かれているときは、具体的に何をしてくれるのかを面談で聞いてください。

配信の振り返りを一緒にしてもらえるか

TikTokは2026年10月10日の公式ページで、LIVEリプレイ(過去のLIVEの録画)を使った振り返りを紹介しています。
リプレイは30日間、見たりダウンロードしたりできます。
アプリの「プロフィール」→「メニュー」→「TikTok Studio」→「LIVE」→「LIVE録画」、または「LIVEセンター」から見られます。

同じページでは、オープニング、話題の切り替え、視聴者とのやりとり、進行のペースが変わった場面などを見直す使い方が書かれています。
エージェンシーは、その内容をもとに、続けること・調整すること・試すことをライバーと話し合える、とも書かれています。
振り返りを一緒にしてくれる担当者がいるかどうかは、事務所を選ぶときの具体的な質問になります。

初配信の前に、事務所と一緒に決めておきたいこと

事務所に入ると、初配信の前に相談できる場合があります。
入るかどうかにかかわらず、次の項目は先に決めておくと、配信を始めてからあわてずにすみます。
事務所を選ぶときは、これらを一緒に考えてくれる担当者がいるかどうかも判断材料になります。

決めておくこと考えるポイント
配信する時間帯と頻度無理なく続けられる曜日と時間に絞る。
仕事や学校の予定を先に書き出す
顔出しをするかどうか顔を出す場合は、背景や映り込むものを先に確かめる。
出さない場合も、声や部屋の情報で個人が分からないようにする
名前とプロフィール本名や学校名、勤務先など、個人が特定されることは書かない
話す内容最初は、挨拶と自己紹介、いま見に来てくれた人への声かけの3つで十分
困ったコメントへの対応ブロックや通報のやり方を先に確認しておく
連絡手段事務所との連絡は、どのアプリで、何時ごろまでに返信するかを決める

「TikTokから出るもの」と「事務所が独自に出すもの」を分けて聞く
ギフトから集まるダイヤモンドに応じた報酬は、TikTokの決まりで決まります。
一方、固定のお金やボーナスなどを事務所が独自に出す場合は、その事務所との契約の話です。
募集ページや面談で報酬の話が出たら、どちらの話をしているのかを必ず確かめてください。

事務所に入るメリットと、気をつけたい点

カフェで女性が二つの選択肢を紙に書き出して、見比べながら考えている

入るかどうかは、メリットと気をつけたい点の両方を見て決めてください。
どちらが正しいということはなく、配信にかけられる時間や、一人で進めるのが得意かどうかで答えは変わります。

メリットになりうること気をつけたい点
相談相手配信のやり方や、困ったときの相談先がある相談できる範囲は事務所によって違う。
担当者が配信の経験者かどうかも確かめたい
情報TikTokの仕組みの変更や、イベントの情報を早く知れることがある情報の正しさは、公式ページで自分でも確かめる
イベントエージェンシー向けの企画に参加できることがある参加は任意か、ノルマになっていないかを確かめる
お金税金やお金の相談先を教えてもらえる事務所もある費用や報酬の仕組みを契約書で確かめる
自由度配信の方針を相談しながら決められる配信の曜日・時間・内容に決まりがないか確かめる

メリットに挙げたことは、どの事務所でも必ずあるものではありません。
「入れば伸びる」「入れば稼げる」ということも、公式には案内されていません。
配信の中身や続けやすさは、ライバー本人の取り組みと、その事務所のサポートの両方で決まります。

自分の目的によって、見るところが変わる

事務所を選ぶときは、自分がなぜ事務所を探しているのかを先に言葉にしておくと、質問がはっきりします。
目的別に、特に見るところを整理しました。

目的特に見るところ
初めてで、不安を聞いてほしい初配信の前の相談の有無、担当者の配信経験、連絡手段と返信の早さ
顔出しや身バレが心配顔出しの考え方、個人情報の扱い、困ったリスナーへの対応
収入を目指したい報酬の流れ、事務所の取り分、振り返りや改善の相談の有無。
収入の約束はどの事務所もできません
副業や家事の合間に続けたいノルマの有無、配信の時間帯の自由度、連絡の頻度
お金や税金の手続きが不安相談できる先の有無(提携の税理士など)、領収書や帳簿の考え方の説明

目的がはっきりしていないと、事務所の言葉に引っぱられやすくなります。
「この点は譲れない」を2つだけ決めてから、面談に行ってみてください。

事務所があったほうが合う人・なくても進めやすい人

どちらが良いと決まるわけではありませんが、迷ったときの目安として整理します。

事務所があったほうが進めやすい人一人でも進めやすい人
初配信の前に、話し方や映り方を相談したい人配信やSNSの経験があり、自分で調べて進めるのが得意な人
顔出しや身バレの不安を、誰かに聞いてもらいたい人配信の時間や内容を、誰にも決められたくない人
税金や手続きのことを、相談できる先が欲しい人まずは手軽に試して、続けるかどうかを決めたい人
一人だと続けにくく、定期的に話せる人が欲しい人すでに相談できる仲間や知り合いがいる人

事務所に入ると増える連絡や手間

メリットの一方で、事務所に入ると、やりとりが増えることもあります。
たとえば、配信の予定の共有、定期的な連絡や面談、事務所が用意したイベントへの参加の確認などです。
これらがどのくらいあるのかは、事務所によって違います。

連絡が負担になるかどうかは、人によっても違います。
学校や仕事、家事の合間に配信したい人は、連絡の頻度と、返信の期限を先に聞いておくと、入ってから続けやすくなります。
会社員の方は、勤め先の就業規則に副業の決まりがないかも、あわせて確かめてください。

入る前の目安:「何をしてもらえるか」が3つ言えるか
面談のあとで、その事務所がしてくれることを3つ、自分の言葉で言えるでしょうか。
言えないときは、まだ入る理由がはっきりしていないので、質問を足してから決めても遅くありません。

契約前に確認する8つのこと

机の上で契約書のような書類を、赤いペンを片手に一行ずつ読んでいる女性

事務所を決める前に、次の8つは必ず確かめてください。
口頭の説明だけでなく、契約書や募集ページの文章で確かめられるかどうかが大切です。

確認すること聞き方の例
1. 費用登録料、レッスン料、機材代、月々の所属費など、ライバーが払うお金はありますか
2. 報酬の受け取り方報酬は誰から、どの経路で受け取りますか。
事務所を通して支払われますか
3. 事務所の取り分報酬から事務所が差し引くものはありますか。
ある場合は、率と計算の方法を教えてください
4. ノルマ配信の時間・日数・ギフトの金額などの決まりはありますか
5. 違約金途中で辞めたときに、お金を請求される場合はありますか
6. 辞めた後辞めた後の配信や、ほかの事務所への移籍に制限はありますか
7. 契約の期間と更新契約はいつまでで、自動で更新されますか。
辞めたいときの連絡先と期限はいつですか
8. 契約書の扱い契約書をその場でなく、持ち帰って読めますか。
家族に見せてもいいですか

お金がかかるときの考え方

登録料、レッスン料、機材代、月々の所属費など、ライバーが事務所にお金を払う形の事務所もあります。
お金がかかること自体が、すぐに問題だというわけではありません。
ただ、払う前に、何の費用なのか、何に使われるのか、返金はあるのかを、文章で確かめてください。

消費者庁の特定商取引法ガイドでは、「仕事を提供するので収入が得られる」と誘って、その仕事に必要だとして商品やサービスを買わせるような取引を「業務提供誘引販売取引」として説明しています。
この取引にあたる場合は、法律で決められた書面を受け取った日から20日以内はクーリング・オフができる、とされています。
自分の契約がこれにあたるかどうかは、契約の内容によります。
支払いを求められたときは、払う前に188に相談してください。

払う前に聞くこと確かめる理由
何の費用かレッスンなのか、機材なのか、所属の費用なのか、名目をはっきりさせる
いくらで、いつ払うか分割払いやクレジット払いの場合は、総額と回数も確かめる
返金はあるか辞めたとき、レッスンを受けなかったときの扱いを確かめる
払わないとどうなるか払わなければ配信できないのか、不利益があるのかを確かめる
文章で出してもらえるか金額と条件が書かれた書面をもらい、持ち帰って読む

「辞めた後の制限」は特に確かめる

公正取引委員会は2025年12月9日、Pocochaのライバー事務所4社に注意をしました。
契約が終わった後の一定期間に、ライブ配信を禁止する、ほかの事務所と契約することを禁止する、自社と同種の事業を営むことを禁止する、といった条項を、合理的な理由なく設けていたことが問題とされました。
移籍や独立をけん制する目的であれば、独占禁止法に違反するおそれがある、という判断です。

これはPocochaの事務所についての発表ですが、ライバー事務所の契約を見るときの参考になります。
辞めた後の制限や、重い違約金が書かれていないかを、契約書で確かめてください。
書かれている場合は、その理由を事務所に聞いて、納得できるかどうかで判断します。

事務所の探し方と、比べるときの見方

事務所を知るきっかけは、事務所の募集ページ、SNSでの募集、DMでの声かけ、知人の紹介などです。
どのきっかけでも、決める前に2〜3社は見比べることをおすすめします。
1社だけを見ていると、その事務所の条件が普通なのかどうかが分かりません。

比べるときは、次のような事実を同じ形で書き出してみてください。
言葉の印象でなく、「あるか・ないか」「いくらか」で並べるのがコツです。

比べる項目書き出す内容
運営会社会社名、設立年、連絡先、TikTok LIVEのエージェンシーとして承認を受けているか
費用登録料、レッスン料、機材代、月々の費用の有無と金額
報酬の流れ誰から誰へ、いつ支払われるか。
事務所が差し引くものの有無
決まりノルマ、配信の時間帯の指定、連絡の頻度
辞めるとき違約金の有無、辞めた後の制限、連絡の期限
サポート相談できる人、できること、連絡手段
担当者配信の経験があるか、質問に文章で答えてくれるか

ランキングや口コミのまとめサイトを見るとき
「おすすめ事務所ランキング」は、記事を書いた会社が自分のサービスを上位に置いていることがあります。
消費者庁は2023年10月から、広告であることが一般の人に分かりにくい表示(ステルスマーケティング)を景品表示法の規制の対象にしています。
誰が書いた記事か、広告かどうかを確かめて、最後は事務所の公式の募集ページと契約書で判断してください。

事務所の信頼性を確かめる質問

面談では、ていねいに答えてくれるかどうかも見てください。
次の質問に、文章や資料で答えてもらえるかどうかが、ひとつの目安になります。

  • 運営している会社の名前と、連絡先を教えてください。
  • TikTok LIVEのエージェンシーとして、承認を受けていますか。
    「公式」と書いているのは、どういう意味ですか。
  • いま所属しているライバーは何人ですか。
    その数字は、いつ時点のものですか。
  • ライバーがトラブルに遭ったとき、誰がどう対応しますか。
  • 契約書は、いつ、どの形で見せてもらえますか。

質問をしたことで、態度が変わったり、答えをはぐらかされたりしたときは、そのこと自体が判断材料です。
質問しやすい雰囲気かどうかも、入ってから続けやすいかどうかに関わります。

契約書で読む場所

契約書は長く、読みにくいことがあります。
次の言葉が出てくる条文を探して、そこだけでも先に読むと、確認が進みます。

探す言葉確かめること
報酬・分配・手数料誰がいくら受け取るのか、差し引かれるものがあるか
期間・更新いつまでの契約か、自動更新か、更新を止める手続き
解約・解除辞めるための連絡の方法と、いつまでに伝えるか
違約金・損害賠償どんなときに、いくら請求される書き方か
競業・専属・独占ほかの事務所での活動や、同じ種類の活動が禁じられていないか
契約終了後辞めた後の配信・移籍・アカウントの扱い
個人情報何に使われ、誰に渡されるか

面談の前に準備しておくこと

面談は、事務所が自分に合うかを確かめる場です。
準備があると、聞き忘れが減ります。

  • 聞きたいことを、メモに書き出しておく(この記事の8つの確認事項が使えます)。
  • 自分の希望を決めておく(配信できる曜日と時間、顔出しの希望、いつまで続けたいか)。
  • 面談の内容は、その場でメモを取ってよいか確認する。
  • オンライン面談では、一人で話せる静かな場所を用意する。
  • 家族に、面談を受けることを伝えておく。

面談で聞いた説明は、あとから契約書と照らし合わせます。
説明と契約書が食い違っていたら、どちらが正しいのかを、文章で確かめてください。

契約までの進め方

  1. 募集ページで、費用・報酬・ノルマ・違約金の書き方を確かめる。
  2. 面談で、上の8つを質問する。
    メモを取って構いません。
  3. 契約書を持ち帰って、文章で確かめる。
    その場で決めなくて大丈夫です。
  4. 分からない点は、書面で質問して回答をもらう。
  5. 家族や信頼できる人に見てもらってから、決める。

入ってから「違う」と感じたとき・辞めたいとき

入ってから、思っていた説明と違うと感じることもあります。
そのときは、感情的に連絡を切るよりも、次の順番で進めると、後から困ることが少なくなります。

  1. 契約書を出して、辞める手順(連絡の方法、いつまでに伝えるか、違約金の書き方)を確かめる。
  2. 違うと感じた点を、いつ・何と言われたのかも含めて、メモやメッセージの画面で残しておく。
  3. 事務所に、辞めたい旨を、契約書に書かれた方法で伝える。
    可能なら、メールなど記録が残る方法にする。
  4. お金の請求や、辞めさせないような言い方をされたら、消費者ホットライン188に相談する。

契約に書いてあるからといって、すべてがそのまま通るとは限りません。
先ほどの公正取引委員会の注意のように、合理的な理由がない制限は問題とされることもあります。
不安なときは、一人で抱えず、公的な相談窓口に相談してください。

事務所に入っても、確定申告などの手続きは自分で確かめる

事務所に入った場合でも、収入があったときの税金の手続きは、事務所が自動で済ませてくれるものではありません。
たとえば会社員の方は、給与のほかの所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になる、と国税庁は案内しています。
手続きの内容は人によって違うので、くわしくは「ライバーの確定申告」の記事で整理しています。

入ってから起きやすいすれ違い

すれ違い先に確かめておくこと
配信の頻度の期待が違うノルマの有無と、希望する頻度を、最初に言葉にしておく
報酬の意味を取り違えるTikTokから出るものと、事務所から出るものを分けて説明してもらう
連絡が多すぎる、または少なすぎる連絡の手段と頻度を、最初に決める
配信の内容に口を出される配信の方針は誰が決めるのか、相談の形なのかを聞く
辞めたいのに言い出せない契約書の辞める手順と、連絡の相手を、入る前に確認する

募集ページの言葉の読み方と、注意したい勧誘の形

スマホでメッセージを読んでいる若い女性が、落ち着いて内容を確かめようと眉を寄せている

ここでは、事務所の名前を挙げるのではなく、募集ページでよく見る言葉と、トラブルにつながりやすい形を紹介します。
後半は、公的な機関が注意を呼びかけている内容です。

募集ページでよく見る言葉を、確かめる言葉に直す

よくある書き方確かめること
サポート充実具体的に何をしてもらえるかを、3つ聞く
未経験歓迎未経験の人に、誰がどう教えるのかを聞く
高還元・高い報酬報酬の受け取り方と、事務所の取り分の有無を聞く。
数字が出ているときは、いつ時点で、何を基準にした数字かを聞く
簡単に始められる始めるまでに、お金や機材が必要かを聞く
今だけ・枠が少ない急ぐ理由を聞く。
その場で決めなくて大丈夫です

報酬の数字や実績が書かれているときは、期間・人数・条件が添えられているかを見てください。
「全員がこうなる」と読める書き方は、実際の報酬が人によって違う以上、そのまま受け取らないほうが安全です。

公的機関が注意している形

形公的機関が出している内容
オーディション商法国民生活センター(2023年12月12日)が、合格を伝えてすぐに契約をすすめ、初期費用や月々の所属費、レッスン料を求める相談事例を紹介している
「仕事を提供するから収入になる」と商品を買わせる消費者庁の特定商取引法ガイドでは「業務提供誘引販売取引」と説明され、法律で決められた書面を受け取った日から20日以内はクーリング・オフができる、とされている
高い収入をうたう副業マニュアル消費者庁が2022年11月17日に、ライブ配信を絡めた高額なサポート契約について注意喚起している

国民生活センターは、「合格」という言葉につけ込まれやすいことを挙げ、家族や周囲に相談して、その場で契約しないように呼びかけています。
話が当初の説明と違うと感じたら、きっぱり断ってよいとも書いています。

SNSの募集ページで確かめたい表示

募集の表示については、厚生労働省の指針で、うその表示や誤解を招く表示をしないこと、正確で新しい内容を保つことが求められています。
業務委託でライバーを募集する場合にも、この考え方が関わりうるとされています。
募集ページを見るときは、次の点に注目してみてください。

  • 報酬の数字に、期間や条件が添えられているか。
  • 「雇用」と「業務委託」が混ざった言葉(給料、社員、時給など)を使っていないか。
  • 契約期間、辞めるときの条件、違約金のことが書かれているか。
  • 募集ページの更新日が分かるか。

DMで声をかけられたときのチェック

  1. 事務所の名前と運営会社を、自分で調べる。
    DMに貼られたURLからでなく、検索して調べます。
  2. 費用・報酬・ノルマ・違約金の説明が、文章で確かめられるかを見る。
  3. 個人情報や身分証の画像を、最初のやりとりで求められていないかを見る。
  4. 「今日中に」と急がされていないかを見る。
  5. 少しでも不安があれば、返信せず、家族か相談窓口に聞く。

18歳・19歳の方と学生の方へ
2022年4月から成年年齢は18歳になり、18歳・19歳は、親の同意なく契約を結べる代わりに、未成年を理由に契約を取り消す権利もなくなりました。
契約の前には、保護者や信頼できる大人に相談してください。
TikTok LIVEの配信は、そもそも18歳以上でなければできません。

困ったときは、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどにつながります。
契約してしまった後でも、早めに相談すれば取れる手段がある場合があります。

DUOの場合

明るいオフィスの一角で、マネージャーの女性が笑顔でスマホの画面を見せながら話している

ライバー事務所DUOは、TikTok LIVEに絞った事務所で、TikTok LIVEの提携エージェンシーです。
「公式」「公認」ではなく、TikTokと提携しているエージェンシーとして活動しています。
上の「契約前に確認する8つのこと」に沿って、DUOの事実を書きます(2026年10月17日時点)。

確認することDUOの場合
費用登録料、レッスン料などの費用はありません
報酬の受け取り方報酬はTikTokが定めて、TikTokからライバーに直接支払われます
事務所の取り分DUOはライバーの報酬から差し引いていません。
しくみ上、差し引けません
ノルマありません
違約金ありません
応募18歳以上。
LINEから連絡できます
フォロワー数DUOに所属すると、DUOから配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。
仕組みの詳細は、面談で説明します
所属人数100人以上のライバーが所属しています
担当者代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員ライバー経験者です
お金の相談提携の税理士に相談できます

これらも、面談で自分の耳で確かめてから決めてください。
合うかどうかは、面談で確かめてから決められます。
無理な勧誘はしません。

よくある質問

ライバー事務所に入らないと、TikTok LIVEで稼げませんか?

TikTokの収益化条件のページには、事務所への所属は書かれていません(2026年10月17日確認)。
年齢・地域・アカウントの状態・LIVEの資格などを満たせば、個人でも収益化の対象になりえます。
事務所に入る意味は、サポートの中身で判断してください。

2つ以上の事務所に所属できますか?

「1人1社まで」という説明は、事務所側の投稿には見られますが、TikTokの公式の文書では確かめられませんでした(2026年10月17日時点)。
契約書に他社との契約を禁じる条項があるかどうかを、事務所に確認してください。

事務所から先にDMが届きました。応じていいですか?

所属はライバー本人が招待を承諾して成り立つので、断っても構いません。
返信する前に、事務所の名前・運営会社・募集ページを自分で調べて、費用や報酬の説明が文章で確かめられるかを見てください。
URLを開くよう急かされたり、個人情報をすぐ求められたりするときは、いったん止まって、家族や相談窓口に聞くのが安全です。

顔出しは必須ですか?

事務所によって違います。
募集ページや面談で、顔出しの考え方と、顔出しをしたくない場合の扱いを聞いておくと安心です。

辞めたいときはどうすればいいですか?

契約書に書かれた手順に従います。
手順に連絡先と期限が書かれているかどうかを、契約の前に確かめてください。
書かれていない場合は、書面で追記してもらえるか聞いてみてください。

無料で入れる事務所と、お金がかかる事務所があるのはなぜですか?

費用の考え方は、事務所ごとに違うためです。
ライバーが事務所にお金を払う形の事務所もあれば、ライバーの費用がかからない形の事務所もあります。
どちらの場合も、費用の名目と金額、返金の有無を契約の前に文章で確かめてください。

学生でも事務所に入れますか?

TikTok LIVEの配信は、18歳以上でなければできません。
18歳以上の学生であれば応募できる事務所もありますが、18歳・19歳の方は、契約の前に保護者に相談してください。
DUOの応募も18歳以上です。

仕事をしながら、副業として配信できますか?

配信自体は、仕事と並行して続けている方もいます。
ただ、会社員の方は、勤め先の副業のルールを先に確かめてください。
収入があった場合の確定申告の要否は、国税庁のページで確かめられます。

所属人数が多い事務所のほうが安心ですか?

人数は、規模を知る目安のひとつですが、サポートの質や契約の条件を示すものではありません。
人数が書かれているときは、いつ時点の数字か、どう数えたかを聞いてみてください。
人数が少ない事務所でも、担当者との距離が近く、相談しやすい場合があります。

面談だけ受けて、断ってもいいですか?

断って構いません。
面談は、事務所を知るための場です。
その場で契約を急がせる事務所には、特に注意してください。

報酬を事務所が受け取って、そこから分けられる形もありますか?

報酬の受け取り方は、事務所の契約によって違う可能性があります。
TikTokの公式ページには、事務所がどうお金を扱うかは書かれていません(2026年10月17日時点)。
そのため、誰から誰にいつ支払われるか、事務所が差し引くものがあるかを、必ず契約の前に文章で確かめてください。

事務所に入る前に、先に自分で配信を試してもいいですか?

試して構いません。
TikTok LIVEが使える状態かどうかを確かめて、短い時間でも一度配信してみると、自分が配信のどこに不安や関心があるのかが見えてきます。
そのうえで事務所の面談を受けると、「何を手伝ってほしいか」を具体的に伝えられるので、事務所の説明も比べやすくなります。
LIVEが使えるかどうかは、アプリやLIVE Studioの「あなたのLIVEアクセス」などで確かめます。

まとめ

  • ライバー事務所は、TikTokの公式ページでは「エージェンシー」と呼ばれる、独立した第三者の事業者です。
  • TikTokは、エージェンシーの事業を推奨・後援しないと書いています。
    「公式」「公認」と書かれていたら根拠を聞きましょう。
  • 収益化の条件に、事務所への所属は入っていません。
    事務所に入る意味は、サポートの中身で決まります。
  • 契約前に、費用・報酬の受け取り方・事務所の取り分・ノルマ・違約金・辞めた後の制限・契約期間・契約書の扱いを確かめます。
  • 合格をすぐに告げて契約を急がせる勧誘には、その場で応じず、家族や188に相談します。
  • 面談の前に、自分の目的と「譲れない点」を2つ決めておくと、事務所の説明を比べやすくなります。
    決めるのは、面談のあとでも間に合います。

ライバー事務所DUOは、ノルマなし、違約金なし、登録料やレッスン料なしで、報酬はTikTokからライバーに直接支払われます。
気になることがあれば、LINEで質問だけでも大丈夫です。

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ライバー事務所DUO 編集部

TikTok LIVE のライバー事務所DUOの編集部です。代表は2020年から配信を続ける現役のライバー、マネージャーも全員がライバー経験者です。配信の現場で実際に役立ったことをまとめています。

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