TikTok LIVE の始め方・稼ぎ方・顔出し配信のコツ

事務所の選び方

ライバー事務所とは?TikTok LIVEの仕組み・選び方・契約で確かめること

ライバー事務所DUO 編集部(TikTok の公式情報を 2026.10.17 に確認)

この記事でわかること

  • ライバー事務所(エージェンシー)が何をする会社か
  • 事務所のお金がどこから出ているのかの考え方
  • TikTok LIVEで事務所に所属するまでの流れ
  • 事務所に入る意味と、入らなくても配信できること
  • 費用・報酬・ノルマ・解約・違約金で確かめること
  • 契約でトラブルになりやすい勧誘の例と相談先

「ライバー事務所に入ったほうがいいのか」「どこを見て選べばいいのか」「契約してから困らないか」と迷って、検索している方が多いと思います。
事務所の数は多く、ホームページの言葉も似ているため、違いが見えにくいのが実情です。

この記事では、TikTok LIVE で配信するときの「ライバー事務所」について、何をする会社なのか、事務所のお金はどこから出ているのか、所属するまでにどんな手順があるのか、入る意味はどこにあるのか、契約の前に何を確かめればよいのかを順に整理します。
最後に、ライバー事務所DUO の場合も短く書いています。

この記事は 2026年10月17日 に、TikTok LIVE Creator Networks の日本語ページ、TikTok LIVE の収益化条件のページ、国民生活センター・公正取引委員会・消費者庁の発表で確かめた内容です。
アプリの仕様や制度は変わることがあるので、契約の前には最新の公式ページもあわせて見てください。

ライバー事務所とは、TikTok LIVEでは「エージェンシー」と呼ばれる会社

女性がカフェのテーブルで、スマホの画面を見ながら資料を広げて事務所のことを調べている

ライバー事務所は、ライブ配信をする人(ライバー)の活動を支える会社です。
TikTok LIVE では、こうした会社を「エージェンシー」または「Creator Network(クリエイターネットワーク)」と呼びます。

TikTok の日本語の公式ページは、エージェンシーを、高度なツールや限定プログラム、成長の機会を通じてクリエイターを支援する、TikTok LIVE のビジネスパートナーと説明しています。
エージェンシーは、TikTok が用意した運営用のサイト「LIVE Backstage」を使い、所属するクリエイターのダイヤモンドの数や配信した時間などの状況を確かめたり、配信の予定を組んだりします。

「事務所に入る」というのは、こうした会社と契約を結び、配信の相談や手続きの窓口にすることです。
契約の中身は事務所ごとに違います。
雇用なのか業務委託なのか、費用はあるのか、報酬はどう受け取るのかは、必ず契約書で確かめます。

TikTok が決めること、事務所が決めること

事務所を選ぶとき、いちばん混乱しやすいのが「どこまでが TikTok のルールで、どこからが事務所のルールか」です。
次の表のように分けて考えると、事務所に確かめるべき点が見えてきます。

項目決めているのは事務所に確かめること
ギフト・ダイヤモンドのしくみTikTok事務所が決めているのではないことを、きちんと説明してくれるか
収益化できる条件(年齢・地域・アカウントの状態など)TikTok条件を正しく説明しているか
コミュニティガイドラインに反した場合の対応TikTok違反しないための助言があるか
契約の期間・費用・解約の条件事務所(契約書)書面で出してもらえるか
事務所が独自に出すもの(固定の支払い・ボーナスなど)事務所(契約書)TikTok から出るものと分けて書かれているか
配信の相談・イベントの案内などのサポート事務所実際にしている内容を、具体的に言えるか

事務所は TikTok とは別の会社です。
TikTok の公式ページは、エージェンシーを「TikTok プラットフォーム上で自己の名義で事業を運営する独立した第三者事業者」とし、TikTok はその事業や行為を推奨・後援せず、責任も負わないと書いています。
「TikTok 公式」「TikTok 公認」と受け取れる説明は、そのまま信じず、根拠を聞いてください。

よくある思い込みと、公式ページで確かめられること

事務所について検索すると、断定的な説明が目につきます。
公式の情報と照らして、思い込みになりやすいものを整理します。

よくある説明確かめられること
「事務所に入ると TikTok の公式ライバーになれる」TikTok の公式ページは、エージェンシーを独立した第三者事業者とし、推奨も後援もしないと書いている。
「公式ライバー」という資格は、事務所に入ることでは得られない
「事務所が報酬の割合を決める」ギフトとダイヤモンドのしくみ、報酬の対象になる条件は TikTok が定めている。
事務所が決められるのは、事務所との契約の中身
「大きい事務所なら安心」公正取引委員会が注意した 4社は、取引額が上位の事務所だった。
規模や知名度は、契約の中身の代わりにならない
「費用がかかる事務所は、その分サポートが手厚い」国民生活センターは、レッスンを受けても仕事や報酬につながるとは限らないと注意している。
費用とサポートの中身は、別々に確かめる
「ノルマがなければ、何も縛りがない」ノルマがなくても、解約の条件や、やめた後の制限が契約書にあることがある。
ノルマの有無と契約の縛りは、別の項目

事務所のお金はどこから出ているのか

男性がノートパソコンの前で、事務所の会社概要のページを見ながらメモを取っている

事務所を選ぶとき、意外と見落とされるのが「この事務所は、どこから収入を得ているのか」という点です。
収入の出どころが分かると、その事務所がライバーに何を求めるのか、契約書のどこを読めばよいのかが見えてきます。

TikTok の公式ページには、エージェンシー向けに、配信を始めやすくするための課題やプログラム、運営の効率や成果を後押しするインセンティブがある、という説明があります。
ただし、その具体的な金額や率、ライバーとの分け方は、公式ページには書かれていません(2026年10月時点)。
つまり、事務所の収入のしくみは、外からは分かりません。
事務所ごとの契約で決まっていることなので、聞くしかないのです。

事務所の収入の形としては、たとえば次のようなものが考えられます。
どれを採っているかは事務所ごとに違い、複数を組み合わせている場合もあります。

収入の形ライバーから見ると面談で聞くこと
TikTok から事務所に出るものライバーの手取りとは別に事務所に入る。
ライバーの報酬から引かれる形かどうかは、事務所ごとに違う
ライバーの報酬から差し引くものはあるか
ライバーの報酬から事務所が受け取る分手取りが変わる何の何割か。どのタイミングで、どの金額から計算するか
ライバーが事務所に払うお金登録料、レッスン料、機材代、所属費、年会費など。
配信の成果にかかわらず出ていく
ライバーが払うお金は全部でいくらか。
何の対価か
それ以外(企業案件の仲介など)案件ごとに条件が違う案件の報酬の分け方は、契約書のどこに書いてあるか

お金の出どころを聞かれて、はっきり説明できる事務所は、契約の中身も説明できます。
「それは企業秘密です」「入ってから説明します」と答えを避ける事務所は、契約の前にほかの質問も慎重に確かめてください。

報酬の分け方を聞くときは、「何に対する何%か」を必ず確かめます。
たとえば「還元率 70%」という言い方があっても、ギフトの金額に対する70%なのか、ダイヤモンドに対する70%なのか、TikTok から事務所に入る金額に対する70%なのかで、意味はまったく変わります。
聞いた内容は、口頭ではなく、書面に残してもらいます。

お金の受け取り方で、仕組みの違いを見分ける

報酬の受け取り方は、事務所を選ぶときの大きな手がかりになります。
TikTok LIVE の報酬が事務所を通るのか、TikTok から本人に直接届くのかで、お金の流れが変わるからです。

  • 報酬の受け取り先は、自分の口座か、事務所の口座か
  • 事務所の口座に入る場合、そこから自分に渡るまでに、日数や手数料がかかるか
  • 金額の明細(何のお金がいくらか)を、毎回書面や画面で見られるか
  • 支払いが遅れたときの連絡先と対応が、契約書に書かれているか

自分の口座に直接届く形のほうが、お金の流れが見えやすくなります。
事務所を通る形の場合は、明細を毎回確かめられるかを、必ず聞いておいてください。

TikTok LIVEで事務所に所属するまでの流れ

男性が自宅の机で、スマホの画面を見ながら手元のメモに手順を書き出している

TikTok LIVE では、所属はクリエイター本人が内容を確かめて承諾することで成立します。
事務所が勝手に所属させることはできません。
TikTok の公式ページに書かれている手順は次のとおりです。

  1. TikTok のアプリで、「設定とプライバシー」→「クリエイターツール」→「LIVE Center」→「Agency Center」を開き、招待コードを出します。
  2. そのコードを、所属したい事務所に伝えます。
  3. 事務所が、そのコードを使って招待を送ります。
  4. 届いた招待の内容を読み、納得できれば承諾します。
    承諾すると、その事務所に所属した状態になります。

この手順で大事なのは、4番の「内容を読んで承諾する」ところです。
招待を承諾する前に、契約書(または契約の条件を書いた書面)を受け取り、費用・報酬・解約の条件を読んでおきます。
「コードだけ先に教えて」「契約書は後で渡す」と言われたら、いったん止まって構いません。

事務所に伝えるのは、アプリで出した招待コードだけです。
ログインのためのパスワードや、SMS で届く確認コードは、事務所にも、ほかの誰にも教えないでください。
TikTok のアカウントを預けるように求められたら、その場で断って構いません。

応募から所属までの、一般的な進み方

事務所によって細かい進め方は違いますが、多くの場合は次のような順番になります。
公式の決まった流れではなく、あくまで目安です。

順番やることここで確かめること
1事務所のホームページで、運営している会社と募集の条件を読む会社名、費用の記載、応募できる年齢
2応募フォームや LINE などで連絡する個人情報をどこまで求められるか
3面談(オンラインのことも多い)で説明を聞くこの記事の「確かめる項目」の質問
4契約書を受け取り、持ち帰って読む費用、報酬、解約、違約金、やめた後の制限
5納得できたら、アプリで招待コードを出して事務所に伝えるこの時点では、まだ契約を確定しない選択もできる
6届いた招待を承諾し、所属する承諾前に、契約書の内容と一致しているか

事務所側にも、TikTok の審査がある

エージェンシーになるには、TikTok の運営用サイト「LIVE Backstage」にアカウントを作り、設立・登記の証明書、株主の情報、主な経営者の情報を出して申し込む必要があります。
審査は通常 5〜7営業日で、結果はメールで知らされる、と公式ページに書かれています。
LIVE Backstage は、承認を受けたエージェンシーとその担当者だけが使えます。
クリエイター個人が自分で使うことはできません。

つまり、「TikTok の承認を受けて LIVE Backstage を使っている事務所です」というのは、事実として言える場合があります。
ただし、これは「会社として申し込み、審査を通った」という意味で、TikTok が事務所の中身や評判を保証するという意味ではありません。
気になるときは、面談で「LIVE Backstage の承認を受けていますか」と聞いてみてください。
はっきり答えられない事務所は、ほかの質問にも不安が残ります。

あわせて読みたいTikTokエージェンシーとは?提携・公式の違いと、所属の手順・選び方

事務所に入る意味と、入らなくても配信できること

女性が明るい部屋でスマホを三脚に立てて、配信の画面の映り方を確かめている

「事務所に入らないと稼げない」「入らないと配信が伸びない」と書いているページもあります。
TikTok の公式ページで確かめると、ギフトを受け取って収益化するための条件に、事務所への所属は入っていません。
条件として挙げられているのは、次のような内容です。

条件公式ページの内容事務所への所属
年齢18歳以上(韓国は19歳以上)条件に入っていない
住んでいる地域LIVE ギフトが使える地域に住んでいること条件に入っていない
LIVE ができる状態LIVE を配信できる資格があり、ギフトの機能が使えること条件に入っていない
アカウントの状態良好な状態を保ち、TikTok のルールとコミュニティガイドラインを守ること条件に入っていない

LIVE を配信できるようになるための申請も、アプリの「LIVE Studio」で「あなたのLIVEアクセス」を開いて、本人が行えます。
フォロワー数については、TikTokのヘルプ「TikTok LIVEとは?」に「フォロワーが1,000人以上である(地域によって異なる場合があります)」と書かれています(2026年10月17日に確認)。
LIVE Creator Networksの公式ブログには人数の記載がなく、「フォロワー要件」とだけあります。
ネット上には人数を断言する記事がありますが、記事によって数字が食い違っています。
日本でいま自分が配信できるかどうかは、アプリの「LIVE」ボタンや「あなたのLIVEアクセス」で確かめるのがいちばん確実です。
DUOの場合は、所属するとDUOから配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。仕組みの詳細は、面談で説明します。

では、事務所に入る意味はどこにあるのか

事務所に入ることで変わるのは、収益化の条件ではなく、周りの環境です。
事務所によって中身は違いますが、確かめる価値があるのは次のような点です。

  • 配信のやり方や、困ったときの相談先があるか
  • 契約や報酬まわりの手続きで、聞ける窓口があるか
  • イベントやキャンペーンなど、TikTok 側の情報を教えてもらえるか
  • 身バレやトラブルのとき、一緒に考えてくれる人がいるか

これらを「あると助かる」と感じる人には、事務所に入る意味があります。
逆に、一人で試してみたい人、まだ配信を続けられるか分からない人は、事務所に入る前に、まず自分で配信してみる選択もあります。
必要になってから事務所を探しても、遅くはありません。

なお、事務所の数が多いことは、選べる反面、比べにくさにもつながります。
人数、実績、サポートの数を並べた広告よりも、費用、報酬、解約について、自分が知りたいことに具体的に答えてくれるかどうかを、判断の中心にしてください。
急いで1社に決める必要はありません。

事務所を探す前に、自分でできる準備

事務所を探す前に、次のことをしておくと、面談で聞かれる内容にも答えやすくなり、説明の良し悪しも判断しやすくなります。

  • アプリの「LIVE Studio」で「あなたのLIVEアクセス」を開き、いまの状態を確かめる
  • TikTok のコミュニティガイドラインを読み、配信でしてはいけないことを知っておく
  • どんな配信をしたいのか、週にどれくらいの時間を使えるのかを、自分の言葉で書き出す
  • 顔出しをするか、しないか、どこまで見せるかを考えておく
  • 家族や身近な人に、事務所を探していることを話しておく

この準備ができていると、事務所の説明に流されにくくなります。
「この事務所に何を相談したいのか」が決まっていれば、サポートの中身を聞くときも、的を絞って質問できます。

自分で始める場合と、事務所に入る場合の違い

自分で始める事務所に入る
収益化の条件TikTok の条件を満たせば対象同じ(所属は条件に入っていない)
相談できる人自分で調べる。
SNS や記事の情報は、古いものが混ざる
事務所の担当者に聞ける(中身は事務所による)
契約事務所との契約はない契約書の内容に従う(費用・報酬・解約など)
やめるとき自分の判断でやめられる契約書の解約の条件に従う
向いているのはまず試したい人、自分のペースで進めたい人相談できる環境がほしい人、手続きを聞ける窓口がほしい人

事務所に入るかどうかは、「入らないと稼げないから」ではなく、「相談できる人やサポートがほしいか」で決めるものです。
サポートの中身を具体的に説明できない事務所には、入る理由がまだ見つかっていない状態です。

事務所を選ぶときに、契約前に確かめる項目

男性が机で契約書を一枚ずつ読みながら、気になる箇所に付箋を貼っている

事務所の選び方は、「有名かどうか」「人数が多いか」ではなく、契約書と説明の中身で見ます。
次の表は、面談や契約の前に確かめておきたい項目です。
スマホにメモして、面談のときに順番に聞いてみてください。

項目聞くこと注意したい答え
費用登録料、レッスン料、機材代、所属費、年会費など、ライバーが払うお金は何があるか「合格したので今日中に」と、その場で支払いを求められる
報酬の流れギフトの報酬は、だれから、いつ、どの方法で受け取るのか。
事務所が間に入って差し引く部分はあるか
「TikTok の報酬」と「事務所が独自に出すもの」の区別がない
ノルマ配信時間や日数の決まりはあるか。
守れないときはどうなるか
守れなかったときの罰則が重い、または説明がない
契約の期間何か月・何年の契約か。
自動で更新されるか
更新の条件が契約書に書かれていない
解約・違約金やめたいとき、いつまでに、どう伝えるのか。
違約金はあるか、あるなら金額と理由は何か
違約金の額を口頭でしか説明しない
やめた後の決まり契約が終わった後、配信を続けること、ほかの事務所に移ること、似た活動をすることが制限されるか理由の説明がなく、長い期間の制限がある
TikTok との関係LIVE Backstage の承認を受けているか。
「公式」「公認」とうたっていないか
TikTok が保証しているかのような言い方
書面契約書や条件を書面で受け取れるか。
持ち帰って読んでよいか
「今日決めないと枠がなくなる」と急がせる

報酬は「TikTok から出るもの」と「事務所が出すもの」を分けて聞く

TikTok LIVE では、視聴者が買った「コイン」でギフトを送り、配信者は受け取ったギフトに応じて「ダイヤモンド」を集めます。
TikTok の公式ページは、ダイヤモンドを集めたクリエイターは、プラットフォームの方針に沿って報酬の対象になりうる、と説明しています。
ダイヤモンドの換算額や報酬の決め方については、公式ページに具体的な数字の案内がありません(2026年10月時点)。

そのため、「還元率○%」「報酬の○割を渡します」という説明を受けたときは、何の何割なのかを必ず確かめます。
ギフトの金額なのか、ダイヤモンドの数なのか、TikTok から事務所に入る金額なのかで、意味がまったく変わるからです。
説明が口頭だけのときは、書面に書いてもらうよう頼んでください。

「やめた後の縛り」は公正取引委員会も注意している

公正取引委員会は 2025年12月9日、ライブ配信者のマネジメントを行う事務所 4社に対して、独占禁止法に違反するおそれがあるとして注意を出しました。
問題とされたのは、マネジメント契約が終わった後の一定期間、ライブ配信を行うこと、ほかの事務所と契約すること、事務所と同じ種類の事業を営むことを禁止する決まりです。
合理的な理由がないのに、移籍や独立をけん制する目的で設けられていた点が問題とされ、4社は規定を見直す予定だと申し出た、と発表されています。

この発表は、特定のアプリだけでなく、ライバー事務所の契約を考えるときの参考になります。
契約書の「契約終了後」の項目に、配信や移籍の制限が書かれていないかを読んでおきましょう。

サポートの中身は、具体的に言えるかで見る

多くの事務所が「手厚いサポート」とうたいますが、言葉だけでは違いが分かりません。
面談では、サポートの中身を具体的に答えてもらうようにします。

聞き方具体的な答えの例あいまいな答えの例
配信の相談は、だれが、どの方法で受けるか担当のマネージャーが LINE で受ける、対応する時間帯が決まっている「いつでも相談してください」だけで、窓口が分からない
初めての配信では、何を教えてもらえるか配信の前に確認すること、配信中に困ったときの対処を、順番に説明してもらえる「慣れれば大丈夫」
トラブルのときは、どう動くかだれに連絡すれば、どこまで対応してもらえるかが決まっている「ケースバイケースです」
担当者はどんな経験があるか配信の経験があるか、どのくらいの期間か、答えてもらえる経験を聞いても、はぐらかされる

面談で聞く質問を、そのまま使える形にすると

面談では、緊張して聞きたいことを忘れがちです。
次の質問を、スマホのメモに写しておくと、聞き漏らしを減らせます。

  1. ライバーが払うお金は、全部でいくらありますか。
    それぞれ何のお金ですか。
  2. 報酬は、だれから、いつ、どの方法で受け取りますか。
  3. 事務所が報酬から差し引くものはありますか。
    あるなら、何を基準に、いくらですか。
  4. 配信時間や日数のノルマはありますか。
    守れなかった場合は、どうなりますか。
  5. 契約の期間と、更新のしかたを教えてください。
  6. やめたいとき、いつまでに、どう伝えればよいですか。
    違約金はありますか。
  7. 契約が終わった後に、配信や移籍で制限されることはありますか。
  8. LIVE Backstage の承認を受けていますか。
  9. サポートとして、具体的に何をしてもらえますか。
    担当の人は、どんな経験のある人ですか。
  10. 契約書は、今日持ち帰ってよいですか。

契約書の「解約」「契約終了後」「損害賠償」「違約金」の項目は、必ず読みます。
意味が分からない文は、その場で署名せず、家族や消費生活センターなど第三者に見てもらってください。

契約書の条項は、こう読む

契約書は、読み慣れていないと、どこを見ればよいのか分からなくなります。
ライバー事務所の契約書で、特に見ておきたい条項と、読むときの視点をまとめます。
条項の名前は事務所によって違うので、似た内容が書かれている箇所を探してください。

条項読むときの視点
契約の種類・範囲雇用ではなく業務委託であることが多いが、書面でどちらか確かめる。
事務所が何をして、ライバーが何をするのかが書かれているか
報酬TikTok から出るものと、事務所が出すものが分けて書かれているか。
計算の基準と支払いの時期が、はっきりしているか
費用の負担ライバーが払うお金が、すべて書かれているか。
口頭で聞いた費用が、書面にも載っているか
期間・更新期間の終わりに、自動で更新される条件になっていないか。
更新をやめるには、いつまでに何をするか
解約・違約金やめたいときの手続き、予告の期間、違約金の計算の根拠が書かれているか
契約終了後の制限配信・移籍・似た活動の制限があるか。
ある場合、期間は何か月か、理由は何か
配信内容・肖像の権利配信の映像や、顔・名前を使う権利を、事務所がどこまで使えることになっているか。
契約が終わった後も使われるのか
個人情報の扱い本名、住所、身分証の写しなどを、何のために、いつまで預かるのか。
契約が終わったら消してもらえるのか

1社だけの契約書を読んでいると、普通なのか、厳しいのかの判断がつきません。
可能なら、2〜3社の話を聞いて、同じ質問を同じ順番で投げかけ、答えを並べて比べてみてください。
違いが出たところが、確かめ直すべきところです。

ホームページで見ておきたいこと

見る場所確かめること
会社概要運営している会社の名前が書かれているか。
連絡先が分かるか
募集の条件応募できる年齢、ライバーが払う費用があるかどうかが書かれているか
報酬の説明「月に○万円」のような金額だけを大きく出していないか。
しくみと条件が書かれているか
「公式」「公認」の表記TikTok が保証しているかのような書き方がないか
実績・口コミ数字には、いつの時点か、何の数字かが書かれているか。
頼んで書いてもらった投稿には「PR」などの表示があるか

契約でトラブルになりやすい勧誘と、法律で守られていること

女性が自宅のソファで、スマホを見ながら家族と一緒に契約の内容について話している

国民生活センターは 2023年12月12日に、タレント・モデル契約のトラブルについて 20代向けの注意を出しています。
ライバー事務所に限った発表ではありませんが、「事務所に所属する契約」で起きやすいトラブルの形がよく分かります。

紹介されている相談事例のひとつは、事務所で「今契約しなければチャンスはない」と言われて契約した、というものです。
初期費用が約 10万円、所属費が毎月約 3万円で、レッスン料も別にかかる説明でした。
1年以内に解約すると違約金がかかると言われたものの、金額の説明も契約書の記載もなく、1か月後に解約を申し出ると、初期費用と半年分の所属費が違約金として請求された、という内容です。

もうひとつは、年会費を払ったあとで「確実に仕事ができる業務提携をしないか」と勧められ、約 60万円を分割で支払う契約をしたものです。
解約を申し出ると、40%の違約金がかかると言われた、と紹介されています。

消費者庁は 2022年11月17日に、「スマホで簡単に高い収入が得られる」とうたう副業マニュアルを売り、そのあとでライブ配信希望者のエージェントになるためとして高額なサポートプランを契約させた事業者について、注意を呼びかけています。
令和3年5月以降、若者を中心に各地の消費生活センターへ相談が寄せられている、と発表されています。

こんな言い方があったら、いったん立ち止まる

言われることなぜ立ち止まるのかすることの例
「今日決めないと枠がなくなる」考える時間をなくす言い方は、契約トラブルの相談事例でも出てくる「持ち帰って読みます」と伝え、書面を受け取る
「合格です、レッスンを受ければ稼げる」国民生活センターは、レッスンを受けても仕事や報酬につながるとは限らないと注意している費用の内訳と、レッスンの中身を書面で出してもらう
「お金は借りてでも払ったほうがいい」クレジットや借金での契約を勧める例が、公的な注意喚起で紹介されているその場で断り、家族に相談する
「必ず稼げる」「誰でも高い収入になる」報酬の金額は TikTok のしくみと配信の状況で変わり、約束できる人はいない根拠となる条件と時期を聞く。
答えられなければ見送る
「契約書は後で渡します」条件を書面で確かめる機会がなくなる書面を受け取るまで承諾も署名もしない

TikTok のメッセージでスカウトが届いたとき

TikTok の公式ページには、エージェンシーが LIVE Backstage のメッセージ機能を使ってクリエイターにスカウトの連絡をしたり、紹介プログラムで招待したりできる、と書かれています。
つまり、メッセージで事務所から連絡が届くこと自体は、珍しいことではありません。

ただし、届いたメッセージの送り主が本当にその事務所なのか、すぐには分かりません。
返信する前に、事務所の名前でホームページを探し、運営している会社の名前と連絡先を確かめます。
そのうえで、費用や契約の条件を、書面で説明してもらえるかを聞いてください。
メッセージの中で、個人情報やログイン情報をすぐに求められたら、返信せずに様子を見て構いません。

お金を払う契約には、法律のルールがある

消費者庁の特定商取引法のガイドは、「仕事を提供するので収入が得られる」と誘い、その仕事に必要だとして商品やサービスを売ってお金を負担させる取引を「業務提供誘引販売取引」と説明しています。
この取引に当てはまる場合、事業者には、契約の前に事業の概要を書いた書面を渡すこと、契約のあとに契約の内容を書いた書面を渡すこと、事実と違うことを告げたり、重要なことを告げなかったり、おどして困らせたりしないことなどが求められます。
広告にも、お金の負担に関すること、仕事の提供の条件、事業者の名前や住所、電話番号などを書くことが決められています。

書面を受け取った日から 20日以内であれば、クーリング・オフ(無条件で契約をやめること)もできます。
書面で通知するときは、特定記録郵便や書留など、記録が残る方法が勧められています。

ライバー事務所の契約がすべて、この業務提供誘引販売取引に当たるわけではありません。
当たるかどうかは、契約の中身(ライバーにお金の負担があるか、仕事の提供とどうつながっているか)によって変わります。
お金を払う契約をするときは、書面の受け取りと日付を必ず記録しておいてください。

契約をやめたいときの動き方

  1. 契約書の「解約」「契約終了」「違約金」の項目を読み直し、いつまでに、どんな方法で伝える決まりかを確かめます。
  2. 事務所に、メールなど記録が残る形で解約の意思を伝えます。
    電話で話したときも、日付と内容をメモしておきます。
  3. 支払ったお金、受け取った書面、やり取りの記録(メール・メッセージ)を、すべて残します。
  4. 説明と違う、金額に納得できない、と感じたら、消費者ホットライン「188(いやや!)」に相談します。
    全国共通で、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。

18歳・19歳の方は、2022年4月から成年年齢が18歳に下がったため、保護者の同意がなくても契約できる一方で、未成年を理由に契約を取り消す権利は使えなくなっています。
契約の前に、家族や周りの大人に一度見てもらうことをおすすめします。

契約の前に、「費用の一覧」「報酬の受け取り方」「解約と違約金」「やめた後の制限」の4つを、書面で確かめてください。
この4つが書面にあれば、後から話が違うという事態をかなり減らせます。

あわせて読みたいライバー事務所の悪質な例と見分け方|契約前に確かめる10のチェックと相談先

ライバー事務所DUOの場合

女性がスマホで配信の準備をしながら、画面越しにマネージャーと相談している

ここでは、この記事で確かめてきた項目について、DUO の場合を事実だけ書きます。
他の事務所と比べて優劣をつけるものではありません。
DUO は、TikTok LIVE の提携エージェンシーです(TikTok の公式事務所という意味ではありません)。

確かめる項目DUO の場合
扱うアプリTikTok LIVE のみ
費用登録料、レッスン料などの費用はありません
報酬の流れ報酬は TikTok が定め、TikTok からライバーに直接支払われます。
DUO は、ライバーの報酬から差し引いていません(しくみ上、差し引けません)
ノルマありません
違約金ありません
所属人数100人以上
相談する人代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員ライバー経験者です
お金の手続き提携の税理士に相談できます
フォロワー数DUO に所属すると、DUO から配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。
仕組みの詳細は、面談で説明します
応募できる人18歳以上です。
応募は LINE から

契約の中身は、面談や書面でも確かめてください。
この記事で挙げた確認項目は、DUO に対してもそのまま使えます。

よくある質問

ライバー事務所に入らないと、TikTok LIVE はできませんか

できます。
TikTok の公式ページに書かれている収益化の条件には、事務所への所属は入っていません。
LIVE の配信やアクセスの申請は、アプリから本人が行えます。

事務所に入ると、収入が増えますか

事務所に入ったから増える、とは言えません。
報酬の対象になるかどうかは、TikTok の条件と配信の状況によります。
事務所に入る意味は、収入の保証ではなく、相談できる環境やサポートの中身で判断してください。

面談で、何を聞けばよいですか

この記事の「面談で聞く質問」の10項目と、「契約前に確かめる項目」の表を、そのまま使えます。
特に、費用、報酬の流れ、解約と違約金、やめた後の制限の4つは、書面でも確かめましょう。

事務所の評判は、どう調べればよいですか

SNS や掲示板の声は、個人の感想で、事実かどうかは確かめられていないものが多くあります。
声の数や強い言葉よりも、費用、報酬、解約について、具体的に何があったのかが書かれているかを見てください。
そのうえで、気になる点は面談で本人に聞き、書面で確かめるのが確実です。

18歳です。応募しても大丈夫ですか

TikTok LIVE の配信とギフトの受け取りは 18歳以上とされているため、18歳から応募できる事務所もあります。
ただし、18歳・19歳は社会経験が少ない時期でもあります。
契約の前に、保護者や身近な大人に内容を見てもらうことをおすすめします。

会社員や学生でも、事務所に入れますか

事務所の条件によります。
会社員の方は、勤め先の就業規則に副業のルールがないかを確かめてください。
学生の方は、18歳以上であることに加えて、学校の決まりや、保護者への相談も考えておきましょう。

契約したあとで不安になったら、どうすればよいですか

まず、契約書の「解約」「違約金」の項目を読み直し、事務所に書面で問い合わせます。
それでも不安なときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。

事務所を変えたくなったら、どうすればよいですか

まず、今の契約書で、解約の方法、予告の期間、違約金、やめた後の制限を確かめます。
新しい事務所に決める前に、今の契約が終わる日と、その後の制限を整理しておくと、行き違いを防げます。
契約の読み方に迷うときは、消費者ホットライン「188」で相談できます。

配信の収入には、税金がかかりますか

収入の種類や金額によって、確定申告が必要になる場合があります。
国税庁の案内では、会社などから給与をもらっている人は、給与と退職金以外の所得が年間 20万円を超えると、確定申告が必要になるとされています(令和8年4月1日現在の法令等)。
詳しくは国税庁のページか、税務署、税理士に確かめてください。

顔を出さずに事務所に入れますか

事務所によって方針が違います。
顔出しの有無を条件にしているか、していないかを、応募の前に確かめておくと安心です。

複数の事務所に同時に所属できますか

公式の文書では確かめられませんでした(2026年10月時点)。
事務所ごとの契約で決まっていることがあるため、契約書に「他の事務所との契約」についての記載がないか、事務所に聞いて確かめてください。

まとめ

  • ライバー事務所は、TikTok LIVE ではエージェンシーと呼ばれる、独立した別の会社です。
    TikTok が推奨・後援しているものではありません。
  • 事務所の収入のしくみは外から見えにくいので、お金の出どころと報酬の分け方は、面談で聞いて書面に残します。
  • 所属は、アプリで出した招待コードを事務所が使って招待し、本人が内容を読んで承諾することで成立します。
  • 収益化の条件に、事務所への所属は入っていません。
    入るかどうかは、サポートの中身で決めます。
  • 契約の前に、費用、報酬の流れ、ノルマ、解約と違約金、やめた後の制限を、書面で確かめます。
  • 急がせる言い方、お金を借りてでもという言い方に出会ったら、その場で決めず、188 などに相談します。

DUO は、費用・ノルマ・違約金がなく、報酬は TikTok から直接支払われる、TikTok LIVE の提携エージェンシーです。
合うかどうかを確かめたいときは、LINE から気軽に聞いてください。
無理に勧めることはありません。

ライバー事務所DUO 編集部

TikTok LIVE のライバー事務所DUOの編集部です。代表は2020年から配信を続ける現役のライバー、マネージャーも全員がライバー経験者です。配信の現場で実際に役立ったことをまとめています。

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