TikTok エージェンシーの メリット・ デメリット|入る 前に 確かめたい 7つのこと
この記事でわかること
エージェンシーに 入っても 変わらない こと (収益化の 条件・報酬を 決める人) メリットに なりうる こと (相談相手・ 配信の 見直し・ ルールの整理) デメリットに なりうる こと (費用・ ノルマ・ 契約の 縛り・相性) 入る 前に 確認する 7つのこと 入らない 選択を した ほうが よい場合
「TikTokのエージェンシーに入ったほうがいいのか、入らないほうがいいのか」。
事務所を探している方も、すでに声をかけられた方も、迷う場面だと思います。
「入れば稼げる」という説明も、「入ると搾取される」という説明も目にしますが、どちらも、契約の中身を見ずに言い切れることではありません。
この記事では、TikTok LIVEのエージェンシー(ライバー事務所)に入るメリットとデメリットを、TikTokの公式ページで確かめられる範囲と、事務所によって差が出る範囲に分けて整理します。
最後に、入る前に確かめたい7つのことをまとめます。
この記事は 2026年10月17日 に、TikTok LIVE Creator Networks(日本語)の「TikTok LIVEの収益化条件」(2026年6月23日)、「TikTok LIVE StudioでLIVEアクセスを取得する方法」(2026年9月29日)、TikTokの招待コードの案内ページなどで確かめた内容です。
制度や画面は、更新で変わることがあります。
実際に所属を考えるときは、公式ページとアプリの表示も確かめてください。
先に結論です。
エージェンシーに入っても、TikTokの収益化の条件や、報酬を決める人は変わりません。
メリットになるかデメリットになるかは、事務所のサポートの中身と、契約の中身で決まります。
入るかどうかは、その2つを確かめたうえで、自分で決めることです。
エージェンシーに入っても変わらないこと・変わること

メリットとデメリットを考える前に、事務所に入っても変わらないことを整理します。
ここを取り違えると、「入れば条件が緩くなる」「入らないと損をする」といった誤解につながります。
| 項目 | 公式ページで確かめられること(2026年10月17日) | 事務所に入ると |
|---|---|---|
| 収益化の条件 | 年齢(18歳以上、韓国では19歳以上)、アカウントの状態、地域、LIVEを始める資格など。 エージェンシーへの所属は、条件として書かれていない | 変わらない |
| ギフトの流れ | 視聴者がコインでギフトを送り、配信者がダイヤモンドを集める。 報酬の対象になるかは、TikTokのポリシーと資格の要件による | 変わらない |
| 報酬を決める人 | TikTok | 変わらない |
| 配信のサポート | エージェンシーは、運用のガイダンスや継続的なサポートで、クリエイターが基準を守れるよう支援する(収益化条件のページ) | 事務所による |
| 費用・ノルマ・契約 | TikTokの公式ページには書かれていない | 事務所との契約で決まる |
収益化条件のページには、「エージェンシーは、運用のガイダンスや継続的なサポートを通じて、クリエイターがこれらの基準を遵守できるよう支援します」という趣旨の説明があります。
一方で、同じページに、TikTok LIVEエージェンシーは独立した第三者の事業者であり、TikTokはその事業活動や行為を推奨も後援もしないと書かれています。
つまり、エージェンシーは、TikTokの一部ではありません。
サポートの質や契約の内容は、TikTokが保証するものではありません。
事務所に入らなくても、LIVEと収益化の条件を満たせば配信できます
収益化の条件に、事務所への所属は入っていません。
「事務所に入らないと稼げない」という説明は、公式ページの内容と合いません。
事務所に入る意味は、条件の話ではなく、サポートの中身で考えることになります。
メリットになりうること

次の表は、事務所に入ることでメリットになりうることです。
どれも「事務所なら必ず受けられる」というものではなく、事務所によって中身が違います。
面談で、具体的に何をしてくれるのかを確かめてください。
| メリットになりうること | どういうことか | 確かめること |
|---|---|---|
| 相談相手がいる | 始め方、配信中の困りごと、続けるかどうかの迷いを、人に相談できる | 担当者は決まっているか。 連絡の方法と、返事の目安 |
| 配信の振り返りに付き合ってもらえる | 公式ブログ(2026年10月10日)に、エージェンシーはリプレイや「いいね」の動きを使って、配信の流れにもとづいたフィードバックができると書かれている | 実際に、どのくらいの頻度で、どんな形で振り返るのか |
| ルールや条件を整理してもらえる | ガイドラインの守り方、LIVEアクセスの確認など、公式ページを読むだけでは分かりにくい点を整理してもらえる | 説明が公式の内容と合っているか。 分からない点を「分からない」と言ってくれるか |
| 仲間がいる | 同じ事務所の人から、配信の工夫を聞ける場合がある | 交流の場があるか。 参加が任意かどうか |
| 困ったときの窓口がある | 迷惑なコメント、トラブルの相談先があると安心できる | 相談したら何をしてくれるのか |
特に「相談相手がいる」ことは、配信を続ける力に関わります。
ひとりで配信していると、視聴者が増えないとき、何が原因なのかが分からなくなりがちです。
リプレイ(終わったLIVEの録画)は、30日間見られると、公式ブログに書かれています。
自分で見返すのは大切ですが、第三者の目で見てもらうと、気づけることもあります。
「サポートがある」と書かれていても、中身は事務所ごとに違います
募集ページに「サポート充実」とあっても、具体的に何が受けられるのかは、事務所によって差があります。
面談では、「どんなサポートを」「だれが」「どのくらいの頻度で」してくれるのかを、具体的に聞いてください。
デメリットになりうること

次に、デメリットになりうることです。
こちらも、すべての事務所にあてはまるわけではありません。
「こういうことが起きうる」という前提で、事前に確かめる点として読んでください。
| デメリットになりうること | 起きやすい場面 | 事前の確かめ方 |
|---|---|---|
| 費用がかかる | 登録料、レッスン料、機材代、所属費などを求められる | 費用の名目と金額を、契約書で確かめる。 費用が必要な理由を聞く |
| ノルマがある | 配信時間や日数の決まりがあり、守れないと扱いが変わる | ノルマの有無と、守れなかったときの扱いを確かめる |
| 報酬の流れが分かりにくい | 報酬から何かが差し引かれるのか、いつ、いくら受け取れるのかが分からない | 報酬がだれから、どう支払われるか。 差し引きがあるなら、項目と金額(割合)の根拠 |
| やめにくい | やめるときの手続きや、違約金、やめたあとの活動への制限がある | 契約期間、更新、解約の手続きと期限、違約金の有無を確かめる |
| 相性が合わない | 配信のやり方を押しつけられる、連絡が合わない、相談しづらい | 面談での話し方、質問への答え方を見る |
| 急かされる | 「今日中に決めて」「今だけ」と言われ、考える時間がない | 契約書を持ち帰れるか。 その場で決めなくてよいか |
公的機関が注意を呼びかけている例
公正取引委員会は、2025年12月9日、ライブ配信のライバー事務所4社に「注意」を行いました。
所属ライバーとの契約で、契約が終わったあと一定期間、ライブ配信を行うこと、ほかの事務所と契約すること、同じ種類の事業を営むことを、合理的な理由なく、移籍や独立をけん制する目的で禁じていたことが、独占禁止法上のおそれがあるとされました。
4社は、規定の見直しを予定していると申し出ている、と公表されています。
国民生活センターは、2023年12月12日の注意喚起で、オーディションの合格を告げて、その場で高額な契約を勧められ、解約を申し出たところ違約金を請求された相談事例を紹介しています。
「今契約しなければチャンスはない」と急かされた事例もあります。
アドバイスとして、その場で決めず、家族や周囲に相談して冷静に判断すること、活動内容、サポート体制、費用の内訳を確認することが挙げられています。
この2つは、特定の事務所を指す話ではありません
ここで挙げたのは、公的機関が公表している注意喚起の内容です。
自分が検討している事務所が当てはまるかどうかは、契約書の中身で確かめてください。
不安があるときは、消費者ホットライン「188」から、最寄りの消費生活センターに相談できます。
入る前に確認する7つのこと

メリットとデメリットは、次の7つを確かめれば、かなりの部分が見えてきます。
面談の前にメモにして、聞き漏らしがないようにしておくのがおすすめです。
答えは、口頭だけでなく、書面やメッセージで残してもらいましょう。
- 契約書をもらえるか。
書面または電子データで受け取り、持ち帰って読む時間をもらえるかを確かめる。 - お金がかかるか。
登録料、レッスン料、機材代、所属費など、ライバー側が払うものがあるかを確かめる。 - 報酬がどう支払われるか。
TikTokから直接支払われるのか、事務所を通すのか。
差し引きがあるなら、項目と金額(割合)、契約書のどこに書いてあるかを確かめる。 - ノルマがあるか。
配信時間や日数の決まりと、守れなかったときの扱いを確かめる。 - やめるときの条件。
契約期間、自動更新の有無、解約の手続きと期限、違約金の有無、やめたあとの活動への制限の有無を確かめる。 - 相談できる人がいるか。
担当者は決まっているか。
連絡の方法と、返事の目安はどうか。 - 表記の根拠。
「提携」「公式」「公認」などの表記の根拠は何か。
所属人数や実績に、出典と日付があるかを確かめる。
TikTokのアプリには、事務所に所属するときに、招待を承諾する手順があります。
TikTokの招待コードの案内ページによると、クリエイターが「設定とプライバシー」の「クリエイターツール」にある「LIVEセンター」の「Agency Center」で招待コードを確認し、エージェンシーがそのコードで招待します。
招待の内容を読んで承諾することで、所属になります。
承諾の前に、上の7つを確かめておくと安心です。
| 確かめたいこと | 聞くときの言い方の例 |
|---|---|
| 費用 | 「私が払うお金は、どんな名目でも、一切ありませんか」 |
| 報酬 | 「報酬は、だれから、いつ、どの方法で受け取りますか。 差し引かれるものはありますか」 |
| ノルマ | 「配信時間や日数の決まりはありますか。 守れなかったらどうなりますか」 |
| やめるとき | 「やめたいときの手続きと、違約金の有無を、契約書のどこで確認できますか」 |
| やめたあと | 「やめたあとの配信や、ほかの事務所との契約に、制限はありますか」 |
質問に対して、具体的に答えてくれるか、書面を見せてくれるかは、その事務所の誠実さを測る手がかりになります。
はっきり答えてもらえない場合は、その場で決めずに、もう一度考えてください。
入らない選択をしたほうがよい場合

事務所に入らず、個人で配信を続けるという選択もあります。
収益化の条件に事務所への所属は入っていないので、条件を満たしていれば、個人でも配信できます。
どちらが優れているということではなく、人によって合う形が違います。
| こんな人は | 向いている形 | 理由 |
|---|---|---|
| 自分で調べて、ひとりで進めたい | 個人で配信 | 公式ページとアプリの案内で、条件や手順を確かめられる |
| 相談できる人が周りにいる | 個人で配信 | 配信の悩みを、すでに相談できる相手がいる |
| 契約や費用の条件に納得できない | 入らない | 納得できない条件で契約する必要はない |
| 配信を始めるのが不安で、相談相手がほしい | 事務所を検討 | 始めるときや、伸び悩んだときの支えになりうる |
| 顔出しの映り方や、続け方に迷っている | 事務所を検討 | ライバー経験のある人に聞ける場合がある |
迷ったときは、「いまの自分の悩みは、事務所でなければ解決できないことか」を考えてみてください。
条件の確認や手順なら、公式ページで自分で調べられます。
続け方や気持ちの面で相談したいなら、事務所を検討する理由になります。
DUOの場合

ライバー事務所DUOは、TikTok LIVEに絞った事務所で、TikTok LIVEの提携エージェンシーです。
「公式」や「公認」の事務所ではありません。
次の表は、上の7つの確認点に、DUOの場合を当てはめたものです。
| 確認点 | DUOの場合 |
|---|---|
| 費用 | 登録料、レッスン料などの費用はありません |
| 報酬 | TikTokが定めて、TikTokからライバーに直接支払われます。 DUOは差し引いていません(しくみ上、差し引けません) |
| ノルマ | ありません |
| やめるとき | 違約金はありません |
| 相談できる人 | マネージャーは全員ライバー経験者。 代表は現役のライバー(2020年から配信) |
| 配信の始め方 | DUOに所属すると、DUOから配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。 しくみの詳細は面談で説明します |
| 税金 | 提携の税理士に相談できます |
| 応募 | 18歳以上。 LINEから応募できます |
DUOが合うかどうかは、面談で確かめてから決められます。
18歳・19歳の方や学生の方は、保護者の方に相談してから決めても大丈夫です。
よくある質問
エージェンシーに入ると、収益化の条件が緩くなりますか?
公式ページでは、そのような説明は確かめられませんでした。
収益化の条件は、年齢、アカウントの状態、地域、LIVEを始める資格などで、事務所への所属は条件として書かれていません。
事務所がサポートするのは、条件を守る運用の面です。
エージェンシーは、TikTokの公式の仕組みですか?
エージェンシーという制度は、TikTok LIVE Creator Networksとして、TikTokの公式ページで説明されています。
ただし、各エージェンシーは独立した第三者の事業者で、TikTokはその事業活動や行為を推奨も後援もしないと、公式に書かれています。
「TikTok公式の事務所」のような書き方は、避けるのが安全です。
事務所に入ったら、辞められなくなりますか?
やめられるかどうかは、事務所との契約の内容によって決まります。
TikTokの招待コードの案内ページには、所属をやめる手順は書かれていませんでした(2026年10月17日時点)。
入る前に、契約期間、解約の手続き、違約金、やめたあとの制限を、契約書で確かめてください。
複数の事務所に入れますか?
1人のクリエイターが1社にしか所属できないかどうかは、確認した公式ページでは確かめられませんでした。
契約書の内容と、事務所への確認が必要です。
事務所に入ると、配信の時間を決められますか?
事務所によって違います。
ノルマがなく、自分のペースで配信できる事務所もあれば、決まりがある事務所もあります。
入る前に、配信時間や日数の決まりの有無を確かめてください。
どの事務所がよいか、教えてもらえますか?
この記事では、特定の事務所を比べたり、順位をつけたりはしていません。
事務所ごとの契約や、サポートの中身は、本人が確かめないと分からないためです。
上の7つの確認点を、気になる事務所に聞いて、答えを比べてみてください。
面談だけ受けて、断ってもいいですか?
断って大丈夫です。
面談は、事務所の説明を聞いて、自分に合うかを確かめる場です。
その場で決める必要はありません。
まとめ
- エージェンシーに入っても、TikTokの収益化の条件や、報酬を決める人は変わりません。
- メリットになりうるのは、相談相手、配信の振り返り、ルールの整理、困ったときの窓口で、中身は事務所によって違います。
- デメリットになりうるのは、費用、ノルマ、報酬の流れの分かりにくさ、やめにくさ、相性、急かされることです。
- 入る前に、契約書、費用、報酬の流れ、ノルマ、やめるときの条件、相談できる人、表記の根拠の7つを確かめます。
- 事務所に入らず、個人で配信する選択もあります。
ライバー事務所DUOは、面談で確かめてから決められます。
気になることがあれば、LINEで質問だけでも大丈夫です。
参考・出典
TikTok LIVEの 収益化条件 (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年6 月23日) TikTok LIVE Studioで LIVE アクセスを 取得する 方法 (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年9 月29日) TikTok Creator Network Agency Invite (TikTok) TikTok LIVE リプレイ: クリ エイ ターが コンテンツを 振り 返り 改善する 方法 (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年10 月10日) TikTok LIVEの 「いいね」の 用途と その 重要性 (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年10 月10日) TikTok LIVEとは? (TikTok ヘルプ) ライ バー 事務所 4社に 対する 注意 (公正 取引 委員会、 2025 年12 月9日) 【20 代要注意!】 タレント・ モデル 契約の トラブル (国民 生活 センター、 2023 年12 月12日)
