ライ バー 事務所の 大手とは? 規模で 選ぶ前に 確かめたい 点と 小さい 事務所と の違い
この記事でわかること
「大手」の 意味が 1つに 決まらない 理由と、 数字 (所属 人数など)の 読み方 TikTokの 公式 ページで、 エージェンシーの 規模や 表彰が どう 扱われて いるか 規模が 違うと 差が 出やすい点と、 規模では 決まらない 点の整理 公正 取引 委員会の 注意と 契約の 確認項目から 見る、 規模と 契約の 中身は 別と いう 考え方 状況別の 選び方と、 規模に 関係なく 使える 面談の 質問リスト
ライバー事務所を探していると、「大手」「業界最大級」「No.1」といった言葉をよく見かけます。
初めて事務所を選ぶ方ほど、「大きいところなら安心なのでは」と考えやすいと思います。
一方で、「大手」という言葉には、決まった定義がありません。
所属人数が多いことなのか、運営している会社が大きいことなのか、名前をよく見かけることなのかは、使う人によってばらばらです。
そのため、大手かどうかだけで選ぶと、自分に必要なことが確かめられないまま決めてしまうことがあります。
この記事では、特定の事務所を挙げたり、順位をつけたりはしません。
「大手」の言葉の意味と数字の読み方、TikTokの公式ページでの扱い、規模が違うと差が出やすい点、規模と契約の中身は別であること、状況別の選び方、面談で聞く質問リストを順に説明します。
この記事は 2026年10月17日 に、TikTok LIVE Creator Networks の各ページ(日本語・英語)、TikTokヘルプセンターの「TikTok LIVEとは?」、公正取引委員会・国民生活センター・消費者庁のページで確かめた内容です。
事務所の規模や制度は変わることがあります。
実際に応募するときは、各事務所の最新の説明と、契約書の内容を確認してください。
先に結論です。
「大手」かどうかで、サポートの質や契約の良し悪しは決まりません。
見るのは、規模ではなく、費用・報酬の受け取り方・ノルマ・やめるときの条件・サポートの具体的な中身です。
これらは、大きい事務所でも小さい事務所でも、同じ質問で確かめられます。
「大手」とは何を指すのか:決まった定義はない

「大手」と言われるとき、人によって指していることが違います。
主なものを表にまとめました。
| 「大手」の意味 | 何を見ているか | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 所属人数が多い | 公式サイトに書かれた所属ライバーの数 | 累計の登録数か、いま活動している人数か、どのアプリを含む数かで、意味が変わる |
| 運営会社が大きい | 会社の資本金、従業員数、上場しているかなど | 会社が大きいことと、ライバー事業の規模は別。 ライバー事業が会社の一部のこともある |
| 設立が古い・実績が長い | 事業を始めた年、運営年数 | 運営年数が長くても、いまのサポートの質は別に確かめる必要がある |
| 取り扱うアプリが多い | 複数のライブ配信アプリに対応しているか | TikTok LIVEに詳しいかどうかは、別に見る |
| 名前をよく見かける | 広告、SNS、検索結果での露出 | 広告の量は、サポートの質や契約の内容を表さない |
この表のとおり、「大手」はあいまいな言葉です。
「うちは大手です」と書いてあっても、どの意味で大手なのかは、書いた人にしか分かりません。
数字が書かれていれば、何の数字なのかを確かめるのが先です。
公式サイトの数字を読むときのポイント
事務所のサイトには、所属人数や実績の数字が載っていることがあります。
数字を見たら、次の点を確かめると、読み違いを減らせます。
| 確かめること | なぜ大事か |
|---|---|
| いつ時点の数字か | 人数は変わる。 日付のない数字は、古い可能性がある |
| 何を数えているか | 累計の登録者数と、いま活動している人数では、大きく違うことがある |
| どのアプリの数字か | 複数のアプリの合計だと、TikTok LIVEで活動している人数は分からない |
| 根拠が書かれているか | 「業界No.1」「最大級」といった表現に、調べた機関や時期の記載があるか |
| 画像だけで、文字になっていないか | 数字が画像のみだと、確かめづらく、あとで変わっても気づきにくい |
数字に根拠が書かれていないときは、そのまま信じず、面談で「この数字は、いつ時点の、何の数字ですか」と聞いてみてください。
答えられるかどうかも、判断材料になります。
TikTokの公式ページでの扱い
TikTok LIVE Creator Networks の公式ブログ(2026年9月29日)には、ホワイトペーパーによると、世界のエージェンシーの数は2025年に21,000を超えていると書かれています。
それだけ多くのエージェンシーがあり、それぞれ規模も得意分野も違います。
また、TikTok LIVEは同じ日に、「Global Premier Honors」として47のエージェンシーを表彰したと発表しています。
公式ページによれば、LIVEの専門化を推進し、クリエイターの育成で優れた実績を示し、LIVEエコシステムに貢献したエージェンシーを表彰するものです。
ただし、これは世界全体の表彰で、「大手」の公式な定義ではありません。
確かめた範囲の公式ページに、エージェンシーを規模で区分する記述は見つかりませんでした(2026年10月17日時点)。
表彰を受けていることと、あなたに合うことは別です。
TikTokの公式ページは、エージェンシーを「TikTokプラットフォーム上で自己の名義で事業を運営する独立した第三者事業者」と説明し、その事業や行為を推奨も後援もしないと、くり返し書いています。
表彰の有無にかかわらず、契約と条件は事務所ごとに確かめてください。
規模のほかに、事務所のタイプも見る
同じ規模でも、事務所のタイプによって、得意なことや向いている人が違います。
規模の話に入る前に、どのタイプなのかを見分けておくと、比べやすくなります。
| タイプ | 特徴の見方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 特定のアプリに絞った事務所 | そのアプリの仕組みや、イベントに詳しいことを強みにしている | 自分が使いたいアプリに対応しているか。 担当者がそのアプリの経験者か |
| 複数のアプリを扱う事務所 | アプリを変えたり、並行して使ったりしやすいことを強みにしている | TikTok LIVEの担当や、サポートの実績があるか |
| 芸能・タレント系の事務所 | 配信以外の活動も視野に入れていることがある | 配信の契約と、ほかの活動の契約が分かれているか |
| 個人や少人数で運営する事務所 | 運営者と距離が近いことを強みにしている場合がある | 運営会社の情報と、窓口が分かるか |
タイプに良い悪いはありません。
自分が何を重く見るか(TikTok LIVEに絞りたい、いろいろなアプリを試したい、など)で選んでください。
規模によって差が出やすい点と、規模では決まらない点

規模が違うと、事務所の運営のしかたも変わることがあります。
ただし、次の表は「こうなりやすいと考えられる」という見方の整理で、確かめた事実ではありません。
実際は事務所ごとに違うので、最後の列の確かめ方で、自分で確認してください。
| 観点 | 人数が多い事務所で考えられること | 人数が少ない事務所で考えられること | 確かめ方 |
|---|---|---|---|
| 担当の付き方 | 担当制か、チーム制か、窓口対応かなど、仕組みが分かれている可能性がある | 代表やマネージャーと近い距離で話せる可能性がある | 担当が決まっているか。 1人で何人を見ているか |
| 連絡のとりやすさ | 連絡の窓口や時間帯が決まっている可能性がある | 担当者が少なく、不在のときの対応が気になる可能性がある | 連絡手段と、返信の目安。 夜間や休日の対応 |
| イベントや企画 | TikTokのキャンペーンなどの案内が体系的に届く可能性がある | 案内の数は限られても、一人ひとりに合わせて相談できる可能性がある | 最近のイベント案内の実例。 参加は任意か |
| 契約書や規約 | 書式が整っている可能性がある。 ただし、条件が自分に合うかは別 | 書式が簡単な場合がある。 条件が柔軟な場合もある | 契約書を、承諾の前に受け取って読めるか |
| 条件の相談 | 条件が一律で、個別の相談が難しい可能性がある | 個別の事情に応じて相談できる可能性がある | 自分の事情(仕事、学業など)を伝えて、対応を聞く |
| やめるとき・移るとき | 手続きが定型化されている可能性がある | 手続きが事務所ごとに違う | やめる手順、違約金、やめたあとの制限 |
| 得意なアプリ | 複数のアプリに対応している可能性がある | 特定のアプリに絞っている場合がある | TikTok LIVEのサポート実績と、担当者の経験 |
表を見て分かるように、どちらの規模にも、良い面と確かめたい面があります。
「大きいから安心」「小さいから不安」と決めずに、同じ質問を、どの事務所にも同じように聞くことが大切です。
規模では決まらないこと
次のことは、事務所の規模ではなく、TikTokの仕組みや、契約の内容で決まります。
- 配信できるかどうか:TikTokのヘルプでは、LIVEの配信は18歳以上で、フォロワーが1,000人以上である(地域によって異なる場合があります)と案内されています。
TikTokのほかのページには別の数字が書かれているという報告もあり、資料の間で食い違いがあります。
日本で自分が配信できるかは、アプリの「LIVE」ボタンや「あなたのLIVEアクセス」で確かめます - 収益化の条件:年齢、アカウントの状態、地域などで、TikTokが決めています。
TikTok LIVE Creator Networks の収益化の条件のページに、事務所への所属は条件として書かれていません - ギフトに応じてTikTokが定める報酬の部分:事務所の規模によって変わるとは、確かめた範囲の公式ページに書かれていません
- 事務所が独自に出すもの(固定の支払い、ボーナスなど):事務所との契約の話で、TikTokの報酬とは別に確かめる必要があります
「大手に入れば、報酬が上がる」とは言えません。
「事務所に入らないと稼げない」とも言えません。
入るなら、サポートの中身と契約の条件を見て、自分で決めることです。
個人で始める場合との違い
事務所の規模を比べる前に、「そもそも事務所に入るのか、個人で始めるのか」を考える方もいます。
どちらが上ということはなく、条件と相性で選ぶものです。
違いになりやすい点を、表にまとめました。
| 項目 | 個人で配信する場合 | 事務所に所属する場合 |
|---|---|---|
| 配信できる条件 | TikTokの条件(18歳以上、フォロワー数など)を、自分で満たす必要がある | 配信の権限の扱いは事務所によって違う。 面談で確かめる |
| 相談相手 | 自分で調べる。 配信仲間や、公式の案内を使う | マネージャーなど、決まった相談先がある場合がある |
| 費用 | 機材や、配信の環境づくりは自分で用意する | 事務所によっては、登録料やレッスン料などがかかる場合がある。 ない事務所もある |
| 契約 | 事務所との契約はない | 契約書がある。 期間、やめ方、制限を確かめる必要がある |
| 報酬の受け取り | TikTokの仕組みにそって受け取る | 受け取りの流れは、事務所によって違う |
| 収益化の条件 | TikTokが決めた条件を満たせば対象になる | 事務所への所属は、収益化の条件には書かれていない |
収益化の条件に事務所への所属が入っていない以上、事務所に入るかどうかは、「サポートに価値を感じるか」で決めることになります。
サポートの中身が自分に合わなければ、個人で続ける選択もあります。
規模と契約の中身は別:公的機関の情報から

規模が大きいことと、契約の条件が良いことは、別の話です。
それを示す、公的機関の情報があります。
公正取引委員会は2025年12月9日、ライブ配信アプリ「Pococha」を運営する会社と取引のある、取引額が上位のライバー事務所4社に、独占禁止法上の「注意」を行いました。
4社は、所属ライバーとのマネジメント契約で、契約が終わった後の一定期間について、ライブ配信を行うこと、他のライバー事務所と契約すること、自社と同種の事業を営むことを、禁止する規定を設けていました。
公正取引委員会は、合理的な理由がないのに、ライバーの移籍や独立をけん制する目的で、これらの規定を設けていたと認定しています。
4社は、今後、規定の内容を見直す予定であると申し出たと、公表文に書かれています。
この件は、TikTok LIVEではなく、別のアプリでの事例です。
また、すべての大きい事務所に当てはまる話でもありません。
ここから言えるのは、「規模が大きい事務所の契約だから問題ない」とは限らず、契約書の中身は、規模にかかわらず自分で読む必要がある、ということです。
契約書で確かめる項目
次の表は、契約書や説明で確かめたい項目です。
どれも、大きい事務所でも小さい事務所でも、同じように確認できます。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 費用 | 登録料、レッスン料、所属費、機材代など、ライバー側が払うお金があるか。 ある場合、金額と時期 |
| 報酬の流れ | 報酬をだれが、どの方法で、いつ支払うか。 事務所が差し引くものがあるか、あるならその割合と根拠 |
| ノルマ | 配信の時間や日数の決まりがあるか。 守れなかったときの扱い |
| 契約期間・更新 | 期間は何か月か。 自動で更新されるか。 更新しない場合の連絡の期限 |
| やめるとき | やめる手順、予告の期間、違約金や解約料の有無と金額 |
| やめたあとの制限 | やめたあとに、配信を続けること、他の事務所に移ることが制限されないか。 制限がある場合、期間と理由 |
| 独占の条件 | 他の事務所への所属や、他のアプリでの活動が禁じられていないか |
| 契約書面 | 承諾の前に、契約書を受け取って、持ち帰って読めるか |
| サポートの記載 | 説明で聞いたサポートの内容が、契約書や規約にも書かれているか |
国民生活センターは、オーディションの面談の場で、その場で契約を勧められた事例を紹介しています(2023年12月12日)。
初期費用や毎月の所属費、レッスン料が必要と説明された例や、解約するときの違約金の説明が十分でなかった例が挙がっています。
アドバイスとして、その場で契約せず、活動内容、事務所のサポート体制、費用の内訳を十分に確認すること、不安があれば早めに消費生活センターなどに相談することが書かれています。
やめたあとの制限が書かれていたときは
契約書に、やめたあとの配信や、他の事務所への移籍を制限する内容が書かれていたら、次の点を事務所に聞いてみてください。
- どの範囲の活動が、いつまで制限されるのか(配信そのものか、移籍だけか)
- なぜその制限が必要なのか(事務所側の理由)
- 制限を外す、または短くする相談は可能か
公正取引委員会は、合理的な理由がないのに、移籍や独立をけん制する目的で、契約が終わった後の活動を制限することを問題としています。
個々の契約に当てはまるかどうかは、契約の中身によるため、自分で判断が難しいときは、消費生活センターなどに相談してください。
「大手だから」を理由に、契約書を読まないまま承諾しないでください。
急かされたときは、「一度持ち帰って読みます」と伝えて大丈夫です。
相談先として、消費者ホットライン「188(いやや!)」があります。
事務所の数字や口コミを調べるときの注意

事務所を調べるとき、公式サイト以外に、SNSや口コミ、紹介記事を見る方も多いと思います。
それぞれ、見るときの注意があります。
| 情報の種類 | 分かること | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 公式サイト | 事務所の自己紹介、サポート、応募方法 | 事務所自身が書いた内容。 数字には時点と根拠があるかを確かめる |
| 契約書・規約 | 権利と義務の中身 | 最も重要。 承諾の前に読む |
| SNSの投稿・口コミ | 個人の体験や感想 | 個人の感想で、事実かどうかは確かめられない。 良い声・困った声のどちらかに偏ることがある |
| 紹介記事・ランキング | 比較の視点 | 広告収入や紹介料で書かれていることがある。 基準や根拠が書かれているかを見る |
| 公的機関の情報 | 注意喚起、相談の傾向 | 特定の事務所の評価ではなく、一般的な注意点として読む |
「PR」の表示がない好意的な投稿に気をつける
消費者庁は、一般の人が事業者の表示だと見分けにくい表示を、ステルスマーケティングとして規制しています(2023年10月1日から)。
事務所が所属ライバーなどに頼んで投稿してもらったもの、見返りを出して書いてもらったものは、事務所の表示だと分かる形(「PR」「広告」など)にする必要があるとされています。
そうした表示のない、好意的すぎる投稿ばかりが並んでいるときは、読む側が少し注意して見るとよいと思います。
反対に、悪い口コミだけを信じるのも、同じくらい偏ります。
どちらの場合も、そこに書かれている具体的な点(費用、連絡、契約など)を、面談で本人に確かめるのが確実です。
「おすすめ大手事務所」の記事を読むときの見方
「大手ライバー事務所おすすめ○選」といった記事を、検索で目にすることがあります。
参考になる場合もありますが、次の点を見てから読むと、判断を誤りにくくなります。
- 何を基準に選んだのか(所属人数、実績、費用など)が書かれているか
- 調べた日付が書かれているか(古い情報のままでないか)
- 事務所の公式サイトや契約の内容を、実際に確かめて書いているか
- 広告や紹介料にもとづく掲載ではないか(その旨が書かれているか)
基準や根拠が書かれていない順位づけは、そのまま信じず、「候補を知るきっかけ」として使うのが無難です。
最終的には、事務所自身の説明と、契約書で確かめてください。
事務所名の検索結果に頼りすぎない
検索結果の上位に出る事務所が、サポートの質が高い事務所とは限りません。
広告の出し方や、サイトの作り込みで、順位は変わります。
「検索で最初に出てきたから」ではなく、確かめる項目で比べてください。
規模の分かりにくい、小さな事務所を見るとき
所属人数が少ない事務所や、新しい事務所は、実績の数字が少なく、判断しにくいことがあります。
そのときは、数字の代わりに、次の点を見るのがおすすめです。
- 運営している会社の名前と、連絡が取れる窓口が、サイトに書かれているか
- 応募の条件、費用の有無、報酬の受け取り方が、募集のページに具体的に書かれているか
- 書かれている内容が、面談で聞いた話や、契約書の内容と食い違っていないか
- 質問に、その場で答えられない場合に、あとで書面などで答えてもらえるか
業務委託でライバーを募集するときの表示には、フリーランス法の12条が関係しうるとされています(2024年11月1日施行)。
うその表示や誤解させる表示をしないこと、募集の情報を正確で新しい内容に保つことが求められています。
ライバーと事務所の契約がこの法律の対象になるかは、契約の中身によるため、ここでは断定しません。
ただ、募集の表示と、実際の条件が食い違っていないかを見る視点は、どの事務所にも使えます。
状況別:どんな点を重く見るか

自分の状況によって、重く見るべき点は変わります。
次の表は、よくある状況ごとの確認の視点です。
特定の規模を勧めるものではなく、どの規模の事務所にも同じ視点で当てはめられます。
| あなたの状況 | 重く見る点 | 面談で聞くこと |
|---|---|---|
| TikTok LIVEが初めて | 配信の始め方を、具体的に教えてもらえるか | 初めての配信の前に、何を説明してもらえるか |
| 顔出しに不安がある | 身バレや、困ったリスナーへの対応の相談ができるか | 顔を出す範囲を、自分で決められるか |
| 仕事や学業と両立したい | ノルマの有無、配信の時間帯の自由度 | 休むときの連絡の決まり、休んだときの扱い |
| すでに配信している | いまの活動を、どう引き継げるか | 配信の権限の扱い、移るときの手続き |
| いまの事務所から移りたい | やめたあとの制限、違約金の有無 | いまの契約書の内容と、移籍先の契約書の違い |
| 複数のアプリで活動したい | アプリごとの対応と、担当者の経験 | TikTok LIVEのサポートの実績 |
| 18歳・19歳、学生 | 保護者に相談できる余裕があるか | 契約書を持ち帰って、家族と読めるか |
TikTok LIVEを配信できるのは18歳以上です。
18歳・19歳の方、学生の方は、承諾の前に保護者や身近な人に相談できる時間を取ってください。
相談する時間をくれない事務所には、注意したほうがよいと思います。
応募する事務所の数は、2〜3つが目安
たくさんの事務所に応募すると、比べる項目が増えて、かえって決めにくくなります。
まずは、確かめたい条件に合いそうな2〜3つに絞って、同じ質問をして比べる方法が現実的です。
面談は、断ってもかまいません。
応募から所属までの流れと、各段階で確かめること
応募してから所属するまでの、一般的な流れを整理します。
事務所によって順番や名前は違いますが、確かめる点は共通です。
- 譲れない条件を決める(費用、ノルマ、顔出し、やめ方など、3つくらい書き出す)
- 候補を2〜3つに絞る(公式サイトで、運営会社・費用・応募方法を確かめる)
- 問い合わせる、または応募する(TikTok LIVEの配信は18歳以上)
- 面談を受ける(前の章の質問リストを使う)
- 契約書を受け取る(その場で決めず、持ち帰って読む)
- 納得できたら承諾し、所属する
TikTokの「Agency Invite」のページには、クリエイターがエージェンシーに入るときの公式の流れが書かれています。
クリエイターがアプリのAgency Centerで招待コードを出し、エージェンシーの担当者がそのコードで招待を送り、クリエイター本人が内容を読んで承諾すると所属になる、というものです。
本人が承諾する前に、勝手に所属になる仕組みではありません。
所属した後の、最初の1か月に確かめること
所属したあとも、説明どおりかどうかを、早めに確かめておくと安心です。
| 時期 | 確かめること |
|---|---|
| 最初の週 | 担当者と連絡手段が、説明どおりか。 初めての配信の前に、必要な説明を受けられたか。 報酬の受け取りの流れが、書面と合っているか |
| 2〜3週目 | 配信のあとに、振り返りの機会があるか。 面談で聞いたサポートが、実際に受けられているか |
| 1か月後 | 続けるか、見直すか。 疑問や違和感を、担当者に伝える。 伝えて改善しないときは、契約書のやめ方を確認する |
契約と実際が食い違っていると感じたら、記録(メッセージのやりとり、契約書、募集の画面)を残しておくと、相談するときに役立ちます。
一人で抱えず、消費生活センター(消費者ホットライン188)などに相談できます。
面談で聞く質問リスト:規模に関係なく使える

面談では、聞きたいことを忘れがちです。
次のリストを印刷するか、メモに写して持っていくと便利です。
答えが曖昧なときは、「書面にしてもらえますか」と聞いてみてください。
お金に関すること
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 登録料、レッスン料、所属費、機材代など、私が払うお金はありますか | 費用の有無と、金額、時期 |
| 報酬は、だれから、どの方法で受け取りますか | TikTokから直接か、事務所を通すか |
| 事務所が報酬から差し引くものはありますか | 割合、計算の根拠、書面の有無 |
| 支払いの時期はいつですか | 締め日と支払日 |
| 税金の手続きで、相談できる人はいますか | 相談先の有無(提携の専門家など) |
契約に関すること
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 契約書は、承諾の前にもらえますか | 持ち帰って読めるか |
| 契約期間と、更新のしかたを教えてください | 自動更新の有無 |
| やめたいときの手順を教えてください | 予告の期間、違約金の有無 |
| やめたあとに、制限はありますか | 配信の継続、他の事務所への移籍 |
| ノルマはありますか | 配信の時間・日数の決まり |
サポートに関すること
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 担当のマネージャーは決まっていますか | 担当制か、窓口か。 1人あたりの人数 |
| 連絡は、何で、どの時間帯に取れますか | 返信の目安、休日の対応 |
| マネージャーは、配信の経験がありますか | 経験の有無と内容 |
| 困ったリスナーや、身バレの不安が出たら、どう対応しますか | 相談の流れ |
| サポートの内容は、契約書にも書かれていますか | 説明と書面の一致 |
応募と安全に関すること
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 応募できる年齢は何歳からですか | TikTok LIVEの配信は18歳以上 |
| 顔出しの範囲は、自分で決められますか | 顔出しの強制がないか |
| 個人情報は、どのように扱われますか | 保管の方法、第三者への提供の有無 |
| その場で決めなくてもよいですか | 急かされないか |
これらの質問に、丁寧に答えてくれるかどうかは、規模にかかわらず、事務所の姿勢を知る手がかりになります。
面談の進め方や、選び方の全体像は、別の記事にまとめています。
比較シートを作る
2〜3つの事務所を比べるときは、同じ項目を同じ順番で書き出すと、違いが見えやすくなります。
次の表をメモにそのまま写して、面談のたびに埋めてみてください。
| 項目 | 事務所A | 事務所B | 事務所C |
|---|---|---|---|
| ライバー側が払う費用 | |||
| 報酬の受け取り方 | |||
| ノルマの有無 | |||
| 契約期間・更新 | |||
| やめる手順・違約金 | |||
| やめたあとの制限 | |||
| 担当・連絡手段 | |||
| 契約書を持ち帰れたか | |||
| 説明の分かりやすさ(自分の印象) |
最後の行の「自分の印象」も、大事な情報です。
質問に丁寧に答えてくれたか、急かされなかったか、話しやすかったかを、一言で書いておくと、あとで見返したときに判断しやすくなります。
断る・保留するときの伝え方
面談のあとで、その場では決めたくないとき、またはお断りしたいときに、どう伝えればよいか迷う方も多いと思います。
次のように、短く伝えれば十分です。
| 場面 | 伝え方の例 |
|---|---|
| その場で決めたくない | 「契約書を持ち帰って読んでから、お返事します。 いつまでにお返事すればよいですか」 |
| 家族に相談したい | 「家族にも相談したいので、数日お時間をください」 |
| 他の事務所と比べたい | 「いくつか話を聞いている最中なので、決まったら連絡します」 |
| お断りする | 「検討した結果、今回は見送ります。 お時間をいただき、ありがとうございました」 |
断る理由を詳しく説明する必要はありません。
急かしたり、断りにくい雰囲気にしたりする事務所には、契約の前に立ち止まって考えてください。
DUOの場合

DUOは、TikTok LIVEの提携エージェンシーです(「公式」「公認」ではありません)。
所属ライバーは100人以上で、ノルマはなく、違約金も、登録料やレッスン料などの費用もありません。
報酬はTikTokが定めてTikTokからライバーに直接支払われ、DUOはライバーの報酬から差し引いていません。
DUOとライバーのあいだで、お金のやりとりはありません。
雇用でも業務委託でもありません。
契約書の内容は、面談で説明します。
提携の税理士がいるので、税金のことも相談できます。
代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員ライバー経験者です。
応募は18歳以上で、LINEから受け付けています。
DUOが合うかどうかは、面談で確かめてから決められます。
DUOが合うのは、TikTok LIVEに絞って、ライバー経験のあるマネージャーに相談しながら始めたい方だと思います。
反対に、複数のライブ配信アプリを同時に使いたい方には、合わないかもしれません。
配信アプリはTikTok LIVEに絞っているためです。
TikTokのヘルプには、LIVEの配信にはフォロワーが1,000人以上必要である(地域によって異なる場合があります)と書かれています。
DUOに所属すると、DUOから配信の権限が付与されるので、フォロワーが0人でも配信を始められます。
仕組みの詳細は、面談で説明します。
よくある質問
大手の事務所に入れば、稼げますか。
稼げるとは言えません。
TikTok LIVEの収益化の条件は、年齢、アカウントの状態、地域などで、TikTokが決めています。
事務所の規模が収益化の条件に入っているとは、公式ページに書かれていません。
大手と小さい事務所は、どちらが安心ですか。
どちらが安心とは言えません。
規模ではなく、費用・報酬・ノルマ・やめ方・サポートの中身を、面談と契約書で確かめて判断してください。
所属人数が多いほど、サポートは手厚いですか。
人数と手厚さは、比例するとは限りません。
担当のマネージャー1人あたりの人数や、連絡の取りやすさのほうが、実際のサポートに近い目安になります。
面談で、具体的に聞いてみてください。
TikTokから表彰されている事務所は、信頼できますか。
表彰は、TikTok LIVEが特定の実績を評価したものです。
ただし、TikTokは、エージェンシーの事業や行為を推奨も後援もしないと、公式ページに書いています。
表彰があっても、契約の確認は必要です。
「業界No.1」と書いてある事務所は、本当ですか。
本当かどうかは、書かれている根拠で判断します。
調べた機関、時期、何の指標での順位かが書かれているかを見てください。
書かれていないときは、面談で聞いてかまいません。
いくつの事務所に応募すればよいですか。
決まりはありませんが、2〜3つに絞って、同じ質問をして比べる方法が、現実的です。
面談を受けたからといって、所属する義務はありません。
いまの事務所から別の事務所に移るとき、気をつけることは何ですか。
いまの契約書で、やめたあとの制限や、違約金の有無を確かめてください。
公正取引委員会が注意を出した例のように、やめた後の活動を制限する規定には、問題とされるものもあります。
不安があるときは、消費生活センターなどに相談できます。
大手の事務所は、審査が厳しいですか。
事務所ごとの審査の基準は、事務所が決めるもので、TikTokの公式ページには書かれていません。
規模と審査の厳しさの関係も、確かめられていません。
気になる場合は、応募の条件や、選考の流れを、問い合わせて確認してください。
複数の事務所に、同時に所属できますか。
確かめた範囲の公式ページに、所属の数についての決まりは見つかりませんでした(2026年10月17日時点)。
事務所の契約書で、他の事務所への所属や活動を禁じている場合があります。
契約書の「独占」「他事務所との契約」の項目を確認してください。
事務所に入ったあとで、やめたくなったらどうなりますか。
契約書に書かれた手順にしたがって、やめることになります。
予告の期間、違約金の有無、やめたあとの制限は、承諾の前に確認しておくのが安全です。
DUOには、違約金はありません。
個人で始めて、あとから事務所に入ることはできますか。
事務所ごとの考え方によります。
応募の条件を、問い合わせて確かめてください。
TikTokの公式の流れでは、招待コードを使ったうえで、本人が承諾する形になっています。
運営会社が上場していれば、安心ですか。
会社の規模と、ライバーとの契約の内容は別の話です。
会社の情報は、信頼できるかを考える材料のひとつにはなりますが、費用・報酬・やめ方などは、契約書で確かめる必要があります。
日本には、ライバー事務所がいくつありますか。
日本の事務所の数は、確かめた範囲の公式ページに書かれていませんでした。
TikTok LIVE Creator Networks の公式ブログ(2026年9月29日)には、世界のエージェンシー数が2025年に21,000を超えたとあります。
数が多いので、規模の名前だけでなく、条件で比べることが大切です。
まとめ
- 「大手」には決まった定義がなく、所属人数・会社の大きさ・知名度など、人によって意味が違う
- 数字を見るときは、いつ時点の、何の数字かを確かめる。
根拠のない「No.1」は、そのまま信じない - TikTokの公式ページに、エージェンシーを規模で区分する記述は見つからなかった。
表彰があっても、TikTokは各事務所を推奨・後援していない - 規模と契約の中身は別。
費用・報酬・ノルマ・やめ方・やめたあとの制限は、規模にかかわらず契約書で確かめる - 面談では、同じ質問をどの事務所にもして、その場で決めずに持ち帰る
大きいか小さいかより、自分が納得できる説明と契約かどうかが、事務所選びの軸になります。
DUOの面談でも、費用や契約のことを、遠慮なく聞いてください。
参考・出典
TikTok LIVE Creator Networks (日本語。 エージェンシーの 説明と FAQ) TikTok LIVEが 「Global Premier Honors」で 47の エージェンシーを 表彰 (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年9 月29日) What Is TikTok LIVE Backstage? (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年6月) TikTok LIVE Monetization Requirements (TikTok LIVE Creator Networks、 2026 年6 月23日) TikTok LIVEとは? (TikTok ヘルプ センター) ライ バー 事務所に 対する 注意 (公正 取引 委員会、 2025 年12 月9 日公表) 【20 代要注意!】 タレント・ モデル 契約の トラブル (国民 生活 センター、 2023 年12 月12日) ステ ルス マーケティング 規制に ついて (消費者庁)
