TikTok エージェンシーの 辞め 方| ライ バー 事務所を やめる 手順と 契約書の 確認点
この記事でわかること
辞め方は 事務所との 契約書で 決まること 辞める 前に 確認する 4つの こと (解約の 条項・ 精算・やめた あとの 制限・ アカウント) 辞める 手順と、 記録が 残る 形での 伝え方 契約の 種類で 変わる 法律の 見方 (民法・ フリーランス法・ 消費者 契約法) 辞めさせて もらえない ときの 相談先
ライバー事務所(TikTok LIVEのエージェンシー)に入ったあとで、「思っていたサポートと違う」「続けるのがつらい」と感じて、辞めたくなる人もいます。
ただ、辞めたいと思っても、「どう伝えればいいのか」「違約金を請求されないか」「辞めたあとの活動に影響はないか」と、不安が先に立って動けないことが多いと思います。
この記事では、事務所をやめるときの進め方を、確認すること、手順、伝え方、困ったときの相談先の順に整理します。
契約の内容は事務所ごとに違うため、最終的には、自分の契約書で確かめる形になります。
法律の当てはめは、契約の中身で変わります。
この記事は、法律の助言ではありません。
個別の判断は、消費生活センターや弁護士などに相談してください。
先に知っておくこと:辞め方は、事務所との契約書で決まる

TikTokのエージェンシーに所属するときは、ライバー本人がアプリの「LIVE Center」の「Agency Center」で招待コードを出し、エージェンシーがそのコードで招待し、本人が内容を読んで承諾すると、所属になります。
一方で、所属をやめる手順は、TikTok側では決められていません。
つまり、やめ方は、事務所との契約書と、事務所の担当者への連絡で決まります。
| 項目 | どこで決まるか |
|---|---|
| 所属する手順 | TikTokのアプリ(招待コード → 招待 → 本人の承諾) |
| 所属をやめる手順 | 事務所との契約書と、事務所への連絡 |
| やめるときの条件(期限・費用など) | 事務所との契約書の内容 |
やめ方は、事務所との契約書で決まります
実際の手続きは、契約書に書かれた方法と、事務所の担当者への連絡で進めることになります。
そのため、まず自分の契約書を手元に出すことが、最初の一歩です。
辞める前に確認する4つのこと

辞めると伝える前に、次の4つを確認しておくと、あとで慌てずに済みます。
どれも、契約書とアカウントの画面で、自分で確かめられることです。
| 確認すること | 契約書・画面のどこを見るか | 見るポイント |
|---|---|---|
| 1. 解約のルール | 契約書の「解約」「解除」「契約期間」「更新」の項目 | 誰に、どんな方法(書面・メールなど)で、いつまでに伝えるか。 自動で更新される契約か。 予告の期間が決まっているか |
| 2. お金の精算 | 契約書の費用・報酬・違約金の項目 | 辞めるときに払うお金があるか。 金額や計算のしかたが、契約書に書かれているか。 返ってくるお金や、受け取れていない報酬がないか。 「違約金」のほか、「解約金」「損害賠償」「ペナルティ」「キャンセル料」など、別の名前で同じ趣旨の定めがないかも見る |
| 3. やめたあとの制限 | 契約書の「契約終了後」「競業」「禁止」の項目 | やめたあと一定期間、配信や、ほかの事務所との契約が禁止されていないか |
| 4. アカウントと情報 | TikTokの設定、事務所とのやりとり | ログイン情報を事務所に預けていないか。 預けているなら、パスワードの変更が必要か。 事務所に渡した個人情報の扱い |
報酬の流れは、事務所によって違います。
TikTokから直接支払われる形もあれば、事務所が間に入って精算する契約もあります。
どの流れになっているかは、契約書と、報酬の受け取り画面で確かめてください。
確認するだけなら、辞めたことにはなりません
契約書を読んだり、事務所に「解約のルールを教えてください」と質問したりしても、辞めると決めたことにはなりません。
先に条件を知っておくと、辞める・続ける・休む、のどれにするかを、落ち着いて選べます。
辞める手順:伝え方と、記録の残し方

契約書で解約のルールを確かめたら、次の順に進めます。
- 契約書で、解約の方法(連絡先・書面かメールか)と、期限や予告の期間を確かめる。
- 辞める日を決める。
予告の期間があるときは、それに間に合う日にする。 - 契約書に書かれた方法で、事務所に辞める意思を伝える。
電話だけで済ませず、メールやメッセージなど、記録が残る形でも送る。 - 返事が来たら、そのやりとりを保存する。
返事がないときは、送った日付と内容を控えておく。 - 終了日、お金の精算、アカウントや情報の扱いを、書面かメッセージで確認する。
- 終了後に、事務所に預けていた情報があれば、変更したり、削除を頼んだりする。
連絡の文面の例
次の文面は、書き方の例です。
契約書の条項の番号や、日付を、自分の契約に合わせて書き換えてください。
お世話になっております。
◯◯(ライバー名または本名)です。
契約書の第◯条にもとづき、◯年◯月◯日をもって、貴社との契約を終了したく、ご連絡いたします。
つきましては、次の点について、書面(またはメール)でご案内をお願いいたします。
・契約の終了日と、必要な手続き
・お金の精算がある場合の内容と時期
・TikTokのアカウントや、お預けしている情報の扱い
お手数ですが、◯月◯日までにご返信をお願いいたします。
辞める理由は、契約書で求められていなければ、細かく書く必要はありません。
理由を聞かれたときも、「一身上の都合」などの短い言葉でも構いません。
理由を説明するかどうかは、自分で選べます。
引き止められたときの考え方
事務所から、「今は辞めない方がいい」「もう少し頑張ろう」と引き止められることがあります。
気持ちが揺れるのは自然なことです。
その場で決めずに、「契約書の手続きに沿って進めたいので、書面でご案内ください」と伝えて、記録を残す形に戻すと、落ち着いて判断できます。
辞めると決めたあとは、お金や期限の話を、口頭だけにしないでください。
契約の種類と、法律の見方

事務所とライバーの契約は、「業務委託」「マネジメント契約」「所属契約」など、名前が事務所ごとに違います。
契約の名前よりも、中身(何を、誰が、どんな条件で行うか)によって、当てはまる法律が変わります。
ここでは、条文を一般的な見方として紹介します。
| 法律・条文 | 書かれていること(要点) | 辞め方との関わり |
|---|---|---|
| 民法 第627条 | 期間の定めのない雇用では、各当事者がいつでも解約の申入れができ、申入れの日から2週間で終了する | 契約が「雇用」にあたる場合の見方 |
| 民法 第651条 | 委任は、各当事者がいつでも解除できる。 ただし、相手に不利な時期に解除したときなどは、損害を賠償する必要がある場合があり、やむを得ない事由があれば別 | 契約が「委任」(準委任を含む)にあたる場合の見方 |
| フリーランス法 第16条 | 継続的な業務委託で、発注する側が契約を解除する(更新しない場合を含む)ときは、少なくとも30日前までに予告する。 理由の開示を請求されたら、遅滞なく開示する | 事務所側が一方的に契約を終わらせる場合の見方。 ライバー側から辞める場合の規定ではない。 契約が対象になるかは、中身による |
| 消費者契約法 第9条 | 解除に伴う損害賠償の額や違約金を定める条項は、同種の契約で事業者に生じる平均的な損害の額を超える部分が無効になる | 契約の相手が「消費者」にあたる場合の、違約金の見方 |
つまり、契約の形によって、「いつでも辞められる」「予告の期間が必要」「違約金に上限の考え方がある」など、見方が変わります。
ただ、契約書に書かれた内容と、これらの条文との関係は、専門家でないと判断が難しいところです。
不安なときは、相談窓口を使ってください(5章)。
やめたあとの活動を縛る条項
公正取引委員会は、2025年12月9日に、ライブ配信アプリのライバー事務所4社に注意をしました。
所属ライバーとのマネジメント契約に、合理的な理由がないのに、契約が終わったあと一定期間、ライブ配信をすること、ほかの事務所と契約すること、同じ種類の事業をすることを禁止していたことが、ライバーの移籍や独立をけん制するもので、独占禁止法に違反するおそれがあるとされたものです。
4社は、問題となった契約の規定を見直す予定と申し出ている、とされています。
この件は、特定のアプリの事務所についての注意ですが、「やめたあとの活動を縛る条項」が、確かめるべき点であることを示しています。
契約書に、やめたあとの制限が書かれていたら、その理由と期間を、事務所に質問してください。
辞めさせてもらえない・お金を請求されたときの相談先

契約書どおりに伝えても、辞めさせてもらえない、高額なお金を請求された、連絡が取れなくなった、という場合は、ひとりで抱えず、相談窓口を使ってください。
| 窓口 | 内容 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン「188」 | 契約や解約、違約金のトラブル。 最寄りの消費生活センターにつながる | 電話 188(局番なし) |
| フリーランス・トラブル110番 | フリーランスが発注事業者から受けた仕事で生じたトラブル(あいまいな契約、報酬の未払いなど)。 弁護士に無料で相談できる。 弁護士が代理人になったり、相手と直接交渉したりはしない | 電話 0120-532-110(平日 9:30〜16:30)、メール、Web |
国民生活センターが2023年12月12日に公表した注意喚起には、次のような事例が載っています。
- オーディションに合格したと言われてその場で契約し、初期費用約10万円、所属費が月約3万円と説明された。
1か月後に解約を申し出たところ、レッスン前なのに、初期費用と半年分の所属費を請求された。 - 業務提携の契約をして約60万円の分割払いを約束したあと、解約を申し出ると、40%の違約金が発生すると言われた。
これらの事例は、すべての事務所に当てはまるものではありません。
ただ、「契約書に金額や計算のしかたが書かれていない」「その場で契約を求められた」という点は、相談の目安になります。
注意喚起でも、不安を感じたら、消費生活センターなどに早めに相談するようすすめられています。
相談の前にそろえるもの
契約書(写真でも構いません)、事務所とのメッセージやメールのやりとり、振込や報酬の記録、辞めると伝えた日付をまとめておくと、相談がスムーズに進みます。
お金の支払いを求められても、その場で払わず、まず相談してください。
DUOの場合

DUOは、TikTok LIVEの提携エージェンシーです。
所属ライバーは100人以上で、ノルマはなく、違約金も、登録料やレッスン料などの費用もありません。
違約金がないので、やめるときも、違約金を気にせずに自分のペースで決められます。
報酬は、TikTokが定めて、TikTokからライバーに直接支払われます。
DUOは、ライバーの報酬から差し引いていません。
契約書の内容は、面談で説明します。
やめるときのことも含めて、気になることは入る前に質問してください。
LINEからなら、質問だけでも大丈夫です。
代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員ライバー経験者です。
応募は18歳以上です。
よくある質問
TikTokの画面から、事務所をやめる操作はありますか。
所属をやめる手順は、TikTok側では決められていません。
契約書と事務所への連絡で進めるのが基本です。
辞めると伝えたら、すぐに辞められますか。
契約書の内容によります。
予告の期間や、更新の時期が決められている契約もあります。
契約書の「解約」「契約期間」の項目を確かめてください。
違約金を払わないと、辞められませんか。
違約金が定められているかどうかは、契約書によります。
違約金の定めがあっても、金額が大きすぎるときは、法律上、その部分が無効になる場合があります(消費者契約法 第9条など)。
請求されたら、算定の根拠を聞き、払う前に消費生活センター(188)などに相談してください。
辞めたあと、ほかの事務所に入れますか。
契約書に、やめたあとの制限があるかどうかによります。
合理的な理由がなく、移籍や独立をけん制する目的の制限は、独占禁止法上のおそれがあるとして、公正取引委員会が注意をした例があります。
契約書の「契約終了後」の項目を確かめてください。
辞める理由は、言わなければいけませんか。
契約書で理由の提出が求められていなければ、細かく説明する必要はありません。
短い言葉で伝えても構いません。
連絡しても返事が来ません。
どうすればいいですか。
どうすれば
送った日付と内容を控え、メールやメッセージなど、記録が残る形で、もう一度送ってください。
それでも返事がないときは、契約書と記録を持って、消費生活センター(188)やフリーランス・トラブル110番に相談してください。
辞めたあと、報酬は受け取れますか。
報酬の受け取りは、TikTok側のポリシーと、事務所との契約書の両方に関わります。
TikTokのポリシーに、事務所を辞めた場合の報酬の扱いの記載はありません。
事務所を通して精算する契約のときは、契約書に精算の方法が書かれているか確かめてください。
辞める前に、精算の流れを書面で確認しておくと安心です。
契約書をもらっていません。口約束だけでも、辞めるときは決まりに従うのですか。
契約は、書面がなくても、口頭の約束で成り立つことがあります。
ただ、書面がないと、期間や費用、やめ方がどう約束されたのかを、あとから確かめにくくなります。
まず、事務所に、条件を書面かメッセージで示してもらうよう頼んでください。
これまでのやりとりと、報酬の記録は保存しておきます。
お金を請求されたときは、払う前に根拠を聞いて、消費者ホットライン「188」などに相談してください。
辞めると伝えたあとも、配信のノルマや決まりは続きますか。
契約が終わるまでは、契約書の内容が続くのが基本です。
終了日がいつなのか、それまでのノルマや配信の決まりをどう扱うのかを、書面かメッセージで確かめてください。
体調などで続けられない事情があるときは、その旨も、記録が残る形で伝えます。
辞める前に、ほかの事務所を探したり、面談を受けたりしてもいいですか。
情報を集めること自体は、自分で決められます。
ただし、在籍中にほかの事務所と契約を結べるかどうかは、契約書の「専属」「競業」「他社との契約」といった項目で決まります。
契約書で確かめるまでは、新しい事務所の契約書にサインしないでください。
その場で辞めるよう迫られたら?
辞めるかどうかを、その場で決める必要はありません。
「書面で確認します」と伝えて、記録の残る形に戻してください。
まとめ
- 辞め方は、事務所との契約書で決まる。
実際の手続きは、契約書と事務所への連絡で進める - 辞める前に、解約のルール、お金の精算、やめたあとの制限、アカウントと情報の4つを確かめる
- 契約書に書かれた方法で、記録が残る形で伝える。
理由は、求められていなければ短くてよい - 契約の種類によって、見る法律が変わる。
違約金ややめたあとの制限は、契約書と法律の両方で確かめる - 辞めさせてもらえない、お金を請求されたときは、消費者ホットライン188やフリーランス・トラブル110番に相談する
辞めるかどうかを決める前に、契約書を読み返すだけでも、状況が整理できます。
これから事務所を選ぶ人は、辞めるときの条件も、入る前に聞いておくと安心です。
DUOへのご質問は、LINEから受け付けています。
