TikTok LIVE の始め方・稼ぎ方・顔出し配信のコツ

お金の手続き

ライバー事務所と業務委託契約のときの確定申告|報酬の流れ別に整理

ライバー事務所DUO 編集部(TikTok の公式情報を 2026.10.17 に確認)

この記事でわかること

  • 雇用と業務委託で、税金の扱いがどう違うか
  • 報酬の流れ4パターンと、それぞれで確かめること
  • 源泉徴収と支払明細の見方
  • 雑所得⁠・⁠事業所得と、経費、消費税⁠・⁠インボイスの考え方
  • 契約前に事務所へ聞く、お金と書類の質問

「ライバー事務所に入るとき、契約は業務委託だと言われた」「業務委託だと、確定申告は自分でするの?」と、契約のあとで税金のことが気になり始める方は多いと思います。
事務所に所属したからといって、税金の手続きを事務所が代わりにしてくれるとは限りません。

この記事では、雇用と業務委託の違いを整理したうえで、報酬の流れ別に税金の扱いを確かめます。
そのあと、源泉徴収と支払明細の見方、雑所得と事業所得、経費、消費税・インボイス、開業届の順に説明します。
確定申告そのものの基本は、ライバーの確定申告の記事で扱っているので、この記事では「事務所が間に入るとき」の違いに絞ります。

この記事は 2026年10月17日 に、国税庁のタックスアンサー(No.1400、No.1900、No.1500、No.1350、No.2200、No.2020、No.2070、No.2090、No.2792、No.6501、No.6498)、TikTokヘルプセンター「私は税金を申告して支払う必要がありますか?」、e-Gov法令検索のフリーランス法、フリーランス・トラブル110番で確かめた内容です。
国税庁の各ページは「令和8年4月1日現在の法令等」に基づいて書かれていました。
この記事は一般的な説明で、個々の状況への当てはめは、税務署か税理士にご相談ください。

先に結論です。
「業務委託」という契約の名前だけで、所得の種類や、申告が必要かどうかは決まりません。
確かめるのは、お金が誰から、いくらで、どんな明細つきで届くのかと、源泉徴収の有無です。
契約の前に、この3点を書面で聞いておくと、申告のときに迷いません。

「業務委託」⁠とは何か:雇用との違いと、税金での扱い

20代の女性が机に契約書の控えを広げ、契約の種類が書かれた部分に付箋を貼りながら読んでいる

ライバー事務所の契約書には、「業務委託契約」「マネジメント契約」「専属契約」など、さまざまな名前が使われます。
名前が違っても、まず分けて考えたいのは、「雇用されて給与をもらう」のか、「仕事を引き受けて報酬をもらう」のかです。

雇用(給与をもらう)業務委託(報酬をもらう)
お金の呼び方給与、賃金報酬、委託料
税金の所得の種類給与所得(国税庁No.1400)事業所得または雑所得などになりうる(No.1350、No.1500)
経費の扱い実際の経費は差し引けず、法令で決まった給与所得控除を差し引く(No.1400)収入から必要経費を引いて、所得を計算する(No.1350、No.1500)
税金の精算勤務先が年末調整で精算する(大部分の給与所得者。
No.1900)
自分で確定申告をする必要が出る場合がある
労働基準法労働者として適用されるフリーランスや個人事業主は、労働基準法上の労働者ではないとされている(フリーランス・トラブル110番)

表のとおり、業務委託で報酬を受け取る場合は、自分で収入と経費を計算して申告する前提になります。
TikTokのヘルプ「私は税金を申告して支払う必要がありますか?」にも、TikTokの従業員や請負業者ではない場合、TikTokから受け取る支払いにかかる税金は、本人が関係する税務当局に申告して納付する責任がある、と書かれています。
TikTokは個人の税務について助言せず、申告の代行もしない、とも書かれています。

契約書の名前だけでは、判断できないことがあります
契約書に「業務委託」と書かれていても、実際の働き方や支払われ方が、雇用に近いと感じる場合があります。
どちらにあたるか判断が難しいときは、契約の前に、事務所に確かめたうえで、税務署や、フリーランス・トラブル110番などの相談窓口で確認してください。

契約の種類ごとに、確かめたい書類

契約のかたちお金の動き確かめたい書類
雇用(給与)事務所が給与を支払う給与明細、源泉徴収票
業務委託(事務所が報酬を支払う)事務所が、ライバーに報酬を支払う契約書、支払明細(総額・差引・手取りが分かるもの)
業務委託(ライバーが事務所へ手数料を払う)TikTokから受け取った報酬の一部を、事務所へ払う契約書、手数料の請求書、振込の記録
お金のやりとりがない契約報酬は、TikTokから本人に直接支払われるTikTok側の報酬の記録

契約のかたちによって、収入の見方が変わります。
次の章では、特にライバーで多い、報酬の流れを4つに分けて整理します。

報酬の流れ4パターンで、確かめること

30代の男性がノートに矢印を描いて、報酬がどこからどこへ届くかを整理しながら、スマホの明細を見ている

ライバーの報酬は、誰が払い、誰が受け取るかの流れで、税金の考え方が変わります。
次の4つに分けて、確かめることを整理します。
TikTokの公式ページでは、報酬の支払い方法や、エージェンシー経由かどうかの具体的な説明は、確認できていません(2026年10月17日時点)。
実際にどの流れになるかは、契約書と支払明細で確かめてください。

パターンお金の流れ確かめること
① TikTokから、本人に直接TikTok → ライバーTikTok側の報酬の記録(日付・金額)を保存する。
税金は本人が申告・納付する(TikTokヘルプ)
② 事務所が受け取り、全額を渡すTikTok → 事務所 → ライバー事務所からの支払明細。
源泉徴収されているか
③ 事務所が手数料を引いて、残りを渡すTikTok → 事務所 → ライバー(差引あり)総額、手数料、手取りの内訳。
手数料の計算のしかた
④ 事務所が給与として支払う事務所 → ライバー(給与)給与明細、源泉徴収票。
雇用契約か

②と③では、「収入の額」⁠を何で見るかを確かめる

事務所が間に入って、手数料などを差し引いたあとの金額が振り込まれる場合、「収入の額」を、差し引く前の総額で見るのか、手取りで見るのかが、迷いやすい点です。
国税庁のNo.2200には、収入金額は、その年に収入すべき権利が確定した金額が基準になることが書かれています。
代金を受け取ったかどうかではなく、権利が確定した金額で見る、という考え方です。

ただし、手数料を差し引かれた場合の計算のしかたについて、ライバーの報酬に当てはめた記述は、確認した国税庁のページにはありませんでした(2026年10月17日時点)。
総額を収入に、手数料を経費にする形になるのか、手取りを収入とみなす形になるのかは、契約の内容と、支払明細の書き方によって変わりえます。
ここは自己判断せず、支払明細を持って、税務署か税理士に確認してください。

支払明細に、総額・差し引かれたもの・手取りが、全部書かれているかを確認します
この3つが分かれば、あとから、税務署や税理士に相談するときに話が早く進みます。
明細に内訳がないときは、事務所に、内訳の書面を出してもらえるか聞いてください。

契約で、書面に書かれているべきこと

フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)の第3条には、業務を委託する側は、給付の内容、報酬の額、支払期日などを、書面または電磁的方法で明示しなければならないことが書かれています。
ただし、ライバーと事務所の契約が、この法律の対象になるかは、契約の中身によります。
対象かどうかにかかわらず、報酬の額と支払期日は、契約の前に書面で確かめておくのが安心です。

契約書・書面で確かめたい項目見ること
報酬の決め方誰が決めるのか。
計算のしかたが書かれているか
支払う人・受け取る人TikTokからか、事務所からか
支払日毎月の何日か。
締め日はいつか
差し引かれるもの手数料、所属費、振込手数料、そのほか
源泉徴収あるか。
ある場合、どの金額に対してか
税金の書類支払明細、源泉徴収票など、どの書類を出してもらえるか

立場別に見る、最初にすること

同じ業務委託でも、本業の有無や年齢で、先に確かめることの順番が変わります。
次の表は、あくまで最初の一歩の目安です。

立場先に確かめること参考にする国税庁のページ
会社員で、副業として配信する会社の就業規則。
給与以外の所得が年間20万円を超えるか。
報酬の流れ(①〜④)
No.1900
学生・主婦(主夫)など、給与がない所得から控除を引いて、税額が出るか。
扶養の条件への影響
No.2020
配信が主な収入になっている事業所得として扱うか。
青色申告承認申請書の期限。
消費税・インボイスの要否
No.1350、No.2070、No.2090、No.6501
事務所から給与を受け取っている給与明細と源泉徴収票。
給与以外の所得の有無
No.1400、No.1900

源泉徴収と、支払明細の見方

20代の女性が机で、振込の明細の画面と紙の支払明細を並べて、差し引かれた金額の内訳を指でなぞっている

源泉徴収は、報酬を支払う側が、あらかじめ所得税などを差し引いて、国に納める仕組みです。
国税庁のNo.2792には、源泉徴収が必要な報酬・料金等の一覧があります。
居住者(個人)に支払う場合として、原稿料や講演料、弁護士や税理士などへの報酬、プロスポーツ選手やモデルなどへの報酬、映画・演劇・テレビ放送などの出演の報酬と芸能プロダクションを営む個人への報酬などが挙げられています。

確かめられたこと(2026年10月17日)確かめられなかったこと
国税庁No.2792に、源泉徴収が必要な報酬・料金等の一覧がある。
モデル、芸能、放送出演などの報酬も、一覧に含まれている
ライバー(TikTok LIVEの配信者)の報酬が、この一覧のどれにあたるか。
国税庁のページに、ライバーについての個別の記述は確認できなかった
金銭以外の物品などの経済的利益で支払う場合も、対象になる場合がある事務所が支払う報酬に、源泉徴収が必要かどうかの判断

つまり、ライバーの報酬に源泉徴収があるかどうかは、国税庁のページだけでは判断できません。
支払う側の事務所が、税務署や税理士に確認して決めることです。
受け取る側は、支払明細に「源泉徴収税額」などの項目があるかを、見ておいてください。

支払明細で見る項目

項目見るポイント
支払総額差し引かれる前の金額。
TikTokから出た金額との関係が分かるか
手数料・所属費など名目、金額、計算のしかた
源泉徴収税額あるか。
ある場合は、いくらか
消費税の記載報酬に消費税が含まれているか(6章)
振込手数料誰が負担しているか
手取り(振込額)通帳の入金額と一致しているか
支払日・対象期間どの期間の報酬か

12月分が、翌年1月に振り込まれたときは、どの年の収入?

事務所を通す契約では、報酬が翌月以降に振り込まれることがあります。
国税庁のNo.2200には、年末までに実際に金銭を受け取っていなくても、収入すべき権利が確定した金額であれば、その年の収入になると書かれています。
例として、12月20日に商品を売り、代金を翌年1月10日に受け取った場合は、売った年の収入になる、とあります。

収入すべき時期は、取引の内容や性質、契約の取り決め、慣習などによって判断するとも書かれています。
ライバーの報酬に、そのまま当てはめた説明は、確認した国税庁のページにはありませんでした。
12月分の報酬が1月に支払われる契約では、報酬が確定する時点が、契約でどう決められているかを、支払明細の対象期間とあわせて確かめてください。

確かめること見る場所
報酬が確定する日(締め日)契約書、報酬の規定
支払明細の対象期間支払明細の「対象月」「集計期間」の欄
実際に振り込まれた日通帳、入金の記録
年をまたぐ月の扱い事務所への質問(書面で答えをもらう)

源泉徴収された税額がある場合は、確定申告書を作るときに、その金額を入力する場面が出てきます。
そのため、年間の支払明細は、すべて保存しておいてください。
入力方法は、国税庁の確定申告書等作成コーナーの案内で確かめられます。

給与として支払われる場合は、別の書類があります
事務所から給与を受け取る場合は、給与明細と、年末に発行される源泉徴収票が基本です。
国税庁のNo.1900には、大部分の給与所得者は、年末調整で所得税額が確定するため、確定申告が不要と書かれています。
ただし、給与以外の所得が年間20万円を超えるなどの場合は、申告が必要になります。

あわせて読みたいライバーの確定申告|必要な人⁠・⁠やり方⁠・⁠経費⁠・⁠期限を国税庁の情報で整理

雑所得か事業所得か:業務委託でも自動では決まらない

30代の女性が机で2種類の書類を見比べながら、電卓を叩いて収入から経費を引く計算をしている

業務委託で報酬を受け取る場合の所得の種類は、事業所得か雑所得になる場合が多いと考えられますが、国税庁のページに、ライバーの報酬の区分を個別に定めた記述は確認できませんでした。
契約が業務委託であることから、自動的に事業所得になる、という説明も確認できていません。
判断が難しいときは、税務署か税理士に確認します。

雑所得事業所得
国税庁の説明利子・配当・不動産・事業・給与・退職・山林・譲渡・一時のどれにも当たらない所得。
副業による所得(原稿料、シェアリングエコノミーに係る所得など)が例に挙げられている(No.1500)
農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業などの事業から生ずる所得(No.1350)
計算総収入金額 − 必要経費総収入金額 − 必要経費
損失が出たときほかの所得と損益通算できない(No.1500)一定の条件で、ほかの所得と通算できる場合がある
青色申告青色申告の対象は、不動産所得、事業所得、山林所得(No.2070)対象になる(No.2070)

No.1500には、副業の収入のうち、営利を目的とした継続的なものは、業務に係る雑所得として扱われる、という趣旨が書かれています。
また、前々年分の業務に係る雑所得の収入金額が300万円を超える場合は、現金預金取引等関係書類の保存が必要で、1,000万円を超える場合は、確定申告書に収支内訳書などを添付します。
300万円以下の場合は、その年に収入した金額と支出した費用の額で所得を計算できる特例があり、申告書にその旨を記載します。

相談のとき、整理しておくと話が早い内容

  • 事務所との契約書(契約の名前、期間、報酬の決め方)。
  • 報酬の流れ(TikTokから直接か、事務所経由か)と、1年間の支払明細。
  • 配信を始めた時期と、1週間あたりの配信の頻度。
  • 本業の有無と、ほかの収入。
  • 配信のために使った経費の一覧と、領収書。

この内容は、判断の基準ではなく、相談のときに聞かれやすい項目として挙げています。
どちらにあたるかを自分で決めつけず、記録を持って相談するのが確実です。
税理士に頼むかどうかは、ライバーに税理士は必要かの記事で整理しています。

経費と記録:事務所が関わるお金の扱い

20代の男性が机の上で領収書をスマホで撮影し、日付ごとにフォルダへ整理している

業務委託の場合、収入から必要経費を引いて、所得を計算します。
国税庁のNo.1350には、必要経費は、収入を得るために直接必要な費用などが該当し、家事上の経費は原則として除外されるが、事業の遂行上必要な部分を明らかに区分できる場合は、その部分が必要経費になると書かれています。
事務所に関わるお金は、名目と金額が書面で分かることが、説明の土台になります。

項目考え方残しておく書類
事務所へ払う手数料・所属費配信の報酬を得るために払った費用として、経費にできるか、収入から差し引く形で見るかは、契約と支払明細の書き方による。
税務署か税理士に確認する
契約書、請求書、振込の記録
レッスン料・研修費配信に必要な部分を、説明できるか領収書、内容が分かる資料
機材(ライト、マイク、スタンド)配信のために買ったものは、経費の候補。
10万円以上のものは、扱いが別になる
領収書、購入日と金額の記録
スマホ・通信費生活と共用なので、配信に使った割合を決めて、その部分を経費にする割合の決め方のメモ、契約の明細
衣装・メイク用品配信のためだけに使った分が分かれば、経費の候補領収書、使い方のメモ
交通費(イベント、撮影)配信の仕事で動いた分が、説明できるか日付、行き先、金額のメモ
食事・交際費生活費にあたるものは、経費にならない—

経費の考え方の全体は、ライバーの経費の記事で整理しています。
事務所が関わるお金は、特に名目と金額が書面で分かるようにしておくと、あとで困りません。

事務所が間に入るときの、月ごとの記録表

報酬の流れが②や③のときは、受け取った金額だけでなく、差し引かれたものも一緒に記録します。
月ごとに1行ずつ足していくと、年末に合計を出すだけで済みます。

月支払総額手数料など源泉徴収税額手取り(入金額)メモ
1月円円円円支払明細を保存した
2月円円円円
……………12月まで続ける
合計円円円円申告のときに確認する

報酬の流れが①のときは、TikTokの画面に表示された受け取りの記録を、日付と金額で残します。
アプリの画面は、更新で変わることがあるため、画面の写真や、口座への入金の記録も、一緒に残しておくと安心です。

年末から申告までに、そろえるもの

事務所が間に入る契約では、書類が事務所から届くのを待つ場面があります。
申告の期間(原則、翌年の2月16日から3月15日まで)に慌てないよう、年末のうちに依頼しておくと安心です。

  1. 12月までに、その年の支払明細がすべてそろっているかを確認する。
  2. 足りない月があれば、事務所に再発行を、書面かメッセージで頼む。
  3. TikTokから受け取った分の記録(日付・金額)を、画面の写真や入金の記録と合わせて保存する。
  4. 手数料や所属費の請求書、振込の記録を、年間分まとめる。
  5. 1年分の経費の一覧と、領収書を整理する。
  6. 会社員の方は、源泉徴収票(給与の分)が届くのを待つ。
  7. 合計を出し、申告が必要か、迷う点がないかを確認して、必要なら税務署か税理士に相談する。

契約の前に、事務所へ聞く質問

質問聞く理由
「報酬は、TikTokから直接届きますか。
それとも事務所を通して届きますか」
報酬の流れ(①〜④)を確かめる
「事務所が差し引くものは、ありますか。
ある場合は、名目と計算のしかたを書面で教えてください」
手数料などの内訳を確かめる
「源泉徴収は、ありますか」支払明細に、源泉徴収税額が出るかを確かめる
「支払明細は、毎月もらえますか。
1年分をまとめた書類は出ますか」
申告に必要な書類を確かめる
「契約は、雇用ですか、業務委託ですか、それ以外ですか」契約の立場を確かめる
「税金のことで相談できる窓口はありますか」確定申告で困ったときの相談先を確かめる

お金の質問に、はっきり答えてくれるかどうかも、事務所を選ぶ材料になります。
書面でもらえない場合は、契約を見送ることも考えてください。
事務所選びの全体は、ライバー事務所の記事にまとめています。

消費税⁠・⁠インボイス、開業届など、事業として扱うときの手続き

スーツ姿の30代の女性が机で書類を見ながら、税務署から取り寄せた届出書の記入欄を確かめている

報酬の額が大きくなったり、事業として配信を続けたりする場合は、所得税の確定申告に加えて、ほかの手続きが関わることがあります。
ここでは、国税庁のページで確かめた範囲で整理します。
必要かどうかは、収入の額や契約によって変わるので、税務署か税理士に確認してください。

手続き国税庁のページに書かれている内容(2026年10月17日に確認)
個人事業の開廃業等届出書個人が新たに事業を始めたとき、所轄税務署に出す届出の一つ。
提出期限は、事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限まで(No.2090)
青色申告承認申請書青色申告をしようとする年の3月15日まで。
その年の1月16日以後に開業した場合は、業務を始めた日から2か月以内(No.2090、No.2070)
消費税の納税義務基準期間(個人事業者は前々年)の課税売上高が1,000万円以下なら、原則として納税義務が免除される(No.6501)
適格請求書発行事業者の登録適格請求書を発行できるのは、税務署長の登録を受けた事業者だけ。
登録して課税事業者になると、基準期間の課税売上高にかかわらず、納税義務は免除されなくなる(No.6498、No.6501)

ライバーが事務所に請求書を出す契約の場合は、事務所から「適格請求書(インボイス)を出してほしい」と求められることがあります。
国税庁のNo.6498には、買い手は、登録していない免税事業者などからの仕入れについて、原則として仕入れにかかる消費税額を控除できないことが書かれています。
そのため、事務所側が登録の有無を気にする場合があります。

登録するかどうかは、契約とセットで考えてください
登録すると、消費税の申告と納付が必要になる場合があります。
負担を軽くする特例は、期間が決まっていて、国税庁のページで条件が更新されます。
登録を求められたときは、すぐに決めず、税務署か税理士に確認してから判断してください。

住民税⁠・⁠国民健康保険⁠・⁠扶養は、別の基準

所得税の確定申告とは別に、住民税や国民健康保険、家族の扶養は、それぞれ別の基準で決まります。
所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要になる場合があります。
住民税は市区町村、国民健康保険は加入している保険者、扶養は家族の勤め先などに、それぞれ確認してください。

確かめること相談先
所得税の申告が必要か税務署、国税庁の確定申告書等作成コーナー、税理士
住民税の申告が必要かお住まいの市区町村の窓口
国民健康保険や社会保険への影響加入している保険者の窓口
家族の扶養への影響扶養してもらっている家族の勤め先、保険者
契約の内容の確認フリーランス・トラブル110番(電話0120-532-110、9時30分〜16時30分、土日祝日を除く。
弁護士が代理人になったり、直接交渉したりはできない)

申告の期限は、国税庁のNo.2020では、原則として翌年の2月16日から3月15日までです。
令和8年分(2026年の1年間の所得)の具体的な日付は、2027年が近づいたら、国税庁の確定申告特集で確かめてください。
申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、自宅などから作成して提出できます。

DUOの場合

明るい相談スペースで、スーツ姿の女性の税理士と私服の20代の女性が、書類を挟んで話している

ライバー事務所DUOは、TikTok LIVEの提携エージェンシーです。
「公式」「公認」の事務所ではありません。
代表は現役のライバー(2020年から配信)で、マネージャーは全員ライバー経験者です。
確定申告に関して、DUOの事実を書きます(2026年10月17日時点)。

項目DUOの場合
契約のかたちDUOとライバーのあいだで、お金のやりとりはありません。
雇用でも業務委託でもありません。
契約書の内容は、面談で説明します
報酬の支払い報酬はTikTokが定めて、TikTokからライバーに直接支払われます。
DUOからの支払いはありません
事務所の取り分DUOは、ライバーの報酬から差し引いていません。
しくみ上、差し引けません
費用登録料、レッスン料などの費用はありません。
ノルマも違約金もありません
お金の相談提携の税理士に相談できます
応募18歳以上。
LINEから連絡できます

この記事の4パターンでいえば、DUOの場合は、①の「TikTokから本人に直接」にあたります。
DUOからの支払いや、DUOへの手数料の支払いがないので、支払明細で内訳を確かめる場面は、事務所経由の契約に比べて少なくなります。

ただし、TikTokから受け取った報酬が、税務上どの所得にあたるかや、申告が必要かどうかは、本人の状況によって変わります。
それを決めるのは、DUOではなく、税務署や税理士です。
提携の税理士に相談できるので、判断に迷うときの窓口として使えます。

よくある質問

業務委託なら、確定申告は必ず必要ですか?

必ず必要とは限りません。
会社員で給与が1か所の方は、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると、国税庁のNo.1900の条件で申告が必要になります。
給与のない方は、所得から控除を引いて税額が出るかどうかで判断します(No.2020)。

事務所が源泉徴収していれば、確定申告は不要ですか?

源泉徴収されていても、申告が必要な場合があります。
源泉徴収は、税金の前払いのようなもので、年間の所得から計算した税額と合わせて、精算するのが確定申告です。
申告が必要かどうかは、年間の所得で判断するため、支払明細を保存して、確認してください。

事務所に払った手数料は、経費にできますか?

契約の内容と、支払明細の書き方によって、考え方が変わります。
報酬を得るために払った費用として説明できる場合と、収入の額から差し引いて見る場合が考えられますが、国税庁のページには、ライバーの手数料についての個別の記述は確認できませんでした。
税務署か税理士に、契約書と明細を持って確認してください。

契約書に「業務委託」⁠と書いてあれば、事業所得になりますか?

契約書の名前だけで、所得の種類が決まるとは確認できていません。
国税庁のNo.1500には、副業による営利を目的とした継続的な所得を、業務に係る雑所得として扱うという趣旨の説明があります。
どちらにあたるかは、状況によって変わるため、相談してください。

インボイスの登録は、しなければいけませんか?

登録は、事業者が自分で決めるもので、確認した国税庁のページに、登録を義務づける記述は見つかりませんでした。
ただし、取引先が仕入れの消費税を控除できるかどうかに関わるため、事務所から登録を求められることがあります。
登録すると課税事業者になる点を理解したうえで、税務署か税理士に相談して決めてください。

TikTokから直接受け取っている場合も、申告は必要ですか?

必要になる場合があります。
TikTokのヘルプには、TikTokの従業員や請負業者ではない場合、TikTokから受け取る支払いにかかる税金は、本人が申告して納付する責任がある、と書かれています。
TikTokは、税務に関する助言や、申告の代行はしません。

事務所に何も聞かないで契約してしまいました。

契約書の控えと、支払明細を、まず確認してください。
契約書がない場合は、事務所に書面で請求できます。
分からないところは、メモにして事務所に質問し、答えを書面でもらいます。

年の途中で事務所をやめた場合の申告は、どうなりますか?

その年に受け取った報酬の合計と、経費で、所得を計算します。
やめた時期にかかわらず、その年の収入があれば、申告が必要かどうかを判断します。
やめたあとにも、支払い済みの明細や契約書は、申告のときまで保存してください。

18歳⁠・⁠19歳、学生でも、確定申告は必要ですか?

学生でも、収入がある場合は、所得の金額で申告が必要かを判断します。
扶養に入っている場合は、所得が増えると扶養の条件に影響することがあります。
家族や保護者にも相談しながら進めてください。

事務所が、確定申告を代わりにやってくれますか?

事務所によって、また契約の内容によって違います。
TikTokは、個人の税務について助言せず、申告の代行もしないと、ヘルプに書かれています。
事務所に代行や手伝いを期待する場合は、契約の前に、どこまでしてもらえるかを書面で確かめてください。

支払明細や契約書は、いつまで保存すればいいですか?

国税庁のNo.2070では、青色申告の帳簿と書類は、原則として7年間の保存とされています。
請求書、見積書、納品書、送り状のように、5年間でよい書類もあります。
青色申告でない場合の保存期間は、この記事では確かめられていません。
迷うときは長めに保存し、税務署の案内で確かめてください。

事務所をやめたあとも、支払明細は必要ですか?

必要です。
やめた年の申告では、それまでに受け取った報酬の記録が要ります。
やめる前に、その年の支払明細と、契約書の控えがそろっているかを確かめ、足りない分は書面で請求しておくと、あとで困りません。

どこに相談すればいいですか?

所得税の申告は、所轄の税務署です。
判断が難しいときは、税理士にも相談できます。
契約の内容に不安があるときは、フリーランス・トラブル110番や、消費者ホットライン188などの公的な窓口があります。

まとめ

  • 業務委託は、雇用と違い、報酬から自分で税金を計算して申告する前提です。
    契約の名前だけでは、所得の種類や、申告の要否は決まりません。
  • 報酬の流れは、TikTokから直接、事務所経由で全額、事務所が手数料を引いて、給与として、の4つに分けて確かめます。
  • 支払明細で、総額、差し引かれたもの、源泉徴収税額、手取りを確認し、年間分を保存します。
  • ライバーの報酬に源泉徴収が必要かは、国税庁のページでは判断できません。
    支払う側が確認して決めるもので、受け取る側は明細で確かめます。
  • 手数料を差し引かれた場合の収入の見方は、契約と明細によります。
    自己判断せず、税務署か税理士に確認します。
  • 消費税・インボイス、開業届、青色申告は、収入の額と契約で必要かどうかが変わります。
    契約の前に、事務所に聞く質問を用意します。

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ライバー事務所DUO 編集部

TikTok LIVE のライバー事務所DUOの編集部です。代表は2020年から配信を続ける現役のライバー、マネージャーも全員がライバー経験者です。配信の現場で実際に役立ったことをまとめています。

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